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MoguraVRのゲームとって出し 第36回

大人気アニメの世界に入り込める!

VRで気持ちいい操作ができる「Rick and Morty: Virtual Rick-ality」

2017年05月26日 15時25分更新

文● やましん/Mogura VR

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 今回紹介するのはアメリカで人気爆発中のアニメ「Rick and Morty」を題材にした「Rick and Morty: Virtual Rick-ality」だ。この作品はVRゲームの中でも屈指の人気を誇る「Job Simulator」を制作したOwlchemy Labsが開発を手掛けている。

 原作は、常識が通用しないキャラクターたちが繰り広げるコメディーで、VRゲームとなった本作でも世界観は色濃く受け継がれている。その度合いはプレイヤーが戸惑うほどだ。

 アニメにも登場したマッドサイエンティストのリックや孫のモーティーは3Dモデルとなって目の前に現れる。ほとんどの場合はゲームの進行を手助けするが、いきなり銃を向けてきたり宇宙人の集団の中に置き去りにしたりと原作どおりの理不尽さも見せてくれる。

 ステージのガレージもアニメでリックが使っていた研究室がそのまま再現されている。この研究室のすごい部分は、動かせそうと思ったものはすべて動かせる点だ。机の上にあるものは掴めて、蛇口をひねれば水が出る、置いてある洗濯機のツマミなどもすべて動かせる。

 現実世界にあるものと同じ動きをするものがほとんどであるため、チュートリアルなどがなくても楽しめる。また、アニメにも登場したミーシークが自分と同じような動きをするキャラクターとして登場する。

 ガレージ以外の場所にはワープホールを使って移動する。その先は宇宙などの夢あふれる空間だけでなく洗面所などにも行くことがある。ガレージ同様、ほとんどのモノを動かせる。

 ワープホールを使いさまざまなところへ行けるわけだが、中には宇宙人たちから乗り物を守るシューティングゲームのシチュエーションもある。

 登場するのはアニメ第1話で現れた昆虫型の宇宙人だ。アニメでは撃たれて叫び声をあげるという心が痛むようなシーンもあったが、本作ではそういう描写もなく、むしろ多く倒すとトロフィーが貰えるほどだ。

 アニメや映画などとコラボレーションしたVR作品は映像を見るだけや、すぐに終わってしまう内容のタイトルが多い。しかしこの作品は作りこみが素晴らしく、コラボレーション作品の中では1番と言っても過言ではないほどの完成度だ。

 ただし英語がわからない場合はストーリー進行不可能になるおそれがある。手掛かりは英語でアナウンスされたり、テキストで書かれていたりすることが多いからだ。

 英語がわからなくても先に進みたい方は、プレイ動画などを閲覧してから挑むのが理想的だ。ストーリーを進めずにガレージで遊ぶだけならなにも問題はない。

 原作のファンだけでなくVRユーザーも必見の本作。VRで気持ちいい操作を求めている人は確実にやっておいた方がいい作品でもある。2980円と価格は高めだが、それに見合った内容が提供されている。

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