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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第74回

格安SIMを選ぶその前に……デメリットを知っておく!

2017年04月13日 12時00分更新

文● 正田拓也

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付帯サービスが高くなるかも?

スポーツ映像配信サービス「DAZN」はドコモ契約じゃないと高い

スポーツ映像配信サービス「DAZN」はドコモ契約じゃないと割高に

 キャリアメールのほか、携帯電話事業者のコンテンツサービスを利用している場合なども問題がある。

 たとえばドコモは「dアカウント」として、ドコモの契約者でなくてもアカウントを保有でき、コンテンツ・サービスなどで利用できる。たとえば動画配信の「dTV」はドコモの契約の有無に関わらず月額500円から利用できる。

 ただし、問題はドコモの回線契約がないと、料金が変わってしまうサービスもあること。現在、CMなどで盛んに宣伝されているスポーツ映像配信サービス「DAZN」の場合、ドコモの契約のある人は月額980円だが、ドコモの契約がないと月額1750円と跳ね上がってしまう。

 また、無線LANサービスである「docomo Wi-Fi」はドコモのスマートフォンなどの契約があれば無料で利用できるが、契約内容によって月額300円かかるか、ドコモの回線契約がない場合は利用できない。

まとめて面倒を見てくれるサポート窓口は少ない

「楽天モバイル」などリアル窓口のあるサービスだと相談したい時に安心

「楽天モバイル」などリアル窓口のあるサービスだと相談したい時に安心

 トラブルはある日突然やってくるもので、何もないと思っていても、実際に起こってしまうと非常にやっかいだ。たとえば、スマートフォンの調子が悪い場合に、問題は回線なのか端末側なのか、といった場合。格安SIMの最大の問題はこれかもしれない。

 格安SIMから提供されるものは、一般的にSIMだけなので、自分で切り分けて対処する必要がある。

 スマートフォンはドコモ印の付いたものを継続利用するならば、ドコモのお店でハードだけは面倒を見てくれるが、回線が絡むとそうはいかない。

 格安SIMでこの問題に対応するならば、格安SIMで提供している端末と同時購入することだろう。そうすれば、対応窓口が1つになる。

 さらに、実際の店舗がある格安SIMならば、出向いて相談できる。トラブル時対応もきちんとしておきたいという場合には、ネット申し込みだけの格安SIMよりも、家電量販店でも窓口対応してくれる格安SIMや、実際に専売店舗がたくさんある格安SIM、たとえば「楽天モバイル」や「イオンモバイル」などを選んでおくと安心だ。

 また、端末の補償についても手厚いオプションを用意する格安SIMもある。条件などもよく検討して選んでほしい。

メールや電話帳も確認を

 筆者が格安SIMの相談を受けるなかで、主なものはこのくらいだ。あとは、実際に相談を受けたことはないが、携帯電話事業者が提供している電話帳保存サービスなどにも注意してほしい。

 今まで、特にAndroidスマートフォンを活用している人は、Googleに保存しているならば、Googleアカウントの設定だけでほとんどの内容は引き継げるが、そうしてない人は事前に情報の保存状況を確認しておいたほうがよいだろう。

 SIMだけ変更という人であれば、キャリアメールの問題くらいだろうか。キャリアメールをGmailに乗り換える際、Gmailの独特のインターフェースに戸惑うという人もいるかもしれない。

 Gmailアプリを使わず、スマートフォンの純正メールアプリやそのほかのメールアプリで操作性を自分に合ったものにすることもできるだろう。格安SIM乗り換えが決まったら、先にGmailとGmailアプリの利用に慣れておくなど、事前の準備をしておいたほうがいい。

 格安SIMにすることで、いくつか不便があるかもしれないが、圧倒的な安さと、契約の自由さは一度慣れてしまえばやめられない。不便を理解し、うまく解決して、格安SIMと付き合ってほしい。

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