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基本性能や実際の操作感をチェック

多関節スタンドで巨大タブレットみたいに使える23.8型タッチディスプレーを試す (2/2)

2017年03月31日 09時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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高品位な非光沢IPSパネルを採用

広視野角のIPSパネルを採用。色再現性や階調表現力も高い

 P2418HTはIPS方式の液晶を搭載しており、視野角は垂直・水平ともに178度となっている。斜めから見ても色の変化が少ないため、少し離れたソファで寝そべりながら動画を鑑賞するような場合でも快適に楽しめる。

 色再現性や階調表現力も高く、彩度の高い赤や緑、淡いグラデーション、人肌の質感なども元ソースに忠実に再現されていた。今回試した機材に関しては、輝度ムラや色ムラも少なく画面の均一性も高かった。

 タッチ操作対応のディスプレーとしては珍しくアンチグレア(非光沢)パネルを採用しているのも大きなポイント。グレア(光沢)パネルだと画面を上に向けた際に部屋の照明が映り込んで表示内容が見づらくなることが多いが、P2418HTの場合は照明直下でも映り込みが少ないためとても見やすく操作しやすい。動画を見ていて暗いシーンで自分の顔が不意に映り込みギョッとするようなこともないので安心(?)だ。文書作成や写真編集、映像編集など、画面の表示内容をしっかり確認しながら作業したいときは、とくにありがたみを感じる。

ノングレアパネルのため、照明直下で画面を上むきにしても映り込みが少なく見やすかった

 もっとも、その分パネル表面で光が拡散されるため、明るい室内ではコントラストが落ちて黒の締まりが弱く感じられることがある。その場合は、パネル前面のコントロールボタンでOSDメニューを操作して輝度やコントラストを調節するとメリハリがついてだいぶ見栄えがよくなる。

 OSDでは、輝度やコントラスト以外に、色やシャープネス、LED電源ボタンの状態などの設定もできる。また、映像の種類に応じて表示を最適化できるプリセットモードも用意されており、「標準」、「ComfortView」、「マルチメディア」、「ムービー」、「ゲーム」、「暖色」、「寒色」、「ユーザーカラー」の8種類から選択可能。このうち、「ComfortView」というのはいわゆるブルーライトをカットするモードで、就寝前など目を疲れさせたくないときに使うと便利だ。

OSDメニューを操作し、輝度やコントラストを上げることができる

 このほかにも、ダイナミックコントラストや応答時間の切り替えなど、さまざまな項目がOSDで設定できる。画質にこだわりがある人は、利用シーンや好みに合わせて調整してみるといいだろう。

OSDには映像の種類に応じたプリセットモードも用意されている

 今回は、P2418HTの基本的な性能や多関節スタンドの使い勝手などを紹介したが、次回は目玉機能の10点マルチタッチの使い勝手を詳しく紹介していくので、乞うご期待!

試用機の主なスペック
製品名 P2418HT
ディスプレーサイズ 23.8型
表示解像度 1920×1080ドット
視野角 垂直178°、水平178°
輝度 250cd/m2
ダイナミックコントラスト比 800万:1
コントラスト比 1000:1
入力端子 VGA端子、DisplayPort 1.2、HDMI 1.4端子
インタフェース USB 3.0(アップストリーム)端子、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、Analog 2.0音声ライン出力×1
サイズ/重量 およそ幅537.8×奥行234.8mm×高さ323.2~419.6(スタンドを含む)/約3.12kg(スタンド含まず)
付属品 ケーブルカバー、ケーブルスリーブ、電源ケーブル、DPケーブル、VGAケーブル、USB 3.0アップストリームケーブル、ドライバおよびドキュメントメディア、クイック・セットアップ・ガイド、安全上の注意

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