久しぶりにインテルと真っ向対決となっているAMDの次世代CPU「Ryzen」。CPUアーキテクチャーだけなく、CPUソケット形状、チップセットを刷新し、Socket AM4プラットフォームに移行。
これにより、DDR4メモリーやPCIe Gen3×4 32Gb/s(APU搭載時は16Gb/s)をサポートするなど、インテルに大幅に後れを取っていた機能面が強化されるともに、ゲーミング向け機能やLEDイルミネーションギミックの採用といった最新マザーボードならではの特徴を満載。
バリエーションは、さすがにLGA 1151プラットフォームには及ばないが、各社の特徴を備えた製品が登場している。
ここでは、ASRock/ASUS/BIOSTAR/GIGABYTE/MSI(アルファベット順)の5社から発売されているAM4マザーボードを紹介していこう。
販売中マザーのチップセットは2種類
各社のマザーボードを紹介する前に、Socket AM4プラットフォームの復習をしておこう。
Socket AM4は、「Ryzen」に加え、AMD第7世代APUの“Bristol Ridge”にも対応している。そのため、HDMI端子などの出力インターフェースを装備している製品も多いが、当然、GPUを内蔵していない「Ryzen」では出力インターフェースは使用できないので、注意しよう。
また、「Ryzen」と第7世代AシリーズAPUでは、メモリーの動作クロック、PCI Express (Gen3)、M.2スロットの転送速度が変化する点も覚えておこう。
Socket AM4向けのチップセットは、最上位でハイエンド向けの「X370」、メインストリーム向けの「B350」と「A320」、Mini-ITXなどのスモールフォームファクター向けとなる「X300」、「A300」を用意されているが、現状販売中のマザーボードに採用されているのは「X370」と「B350」の2種類になっている。
ラインアップ豊富なASRock
ここからは、コストパフォーマンスに定評があり、選択肢も豊富なASRockのSocket AM4マザーボードを紹介していこう。
ASRockは3万円を超えるハイエンドクラスから1万円前後となるエントリークラスまで、7製品をラインアップしている。
LGA 1151プラットフォームでは、ハイエンドからエントリー、ローエンド、スモールフォームファクターまで、ユーザーのニーズに応える幅広いラインナップを用意するASRock。
Socket AM4マザーボードは、ASRockおなじみのゲーミング向けの「Fatal1ty Gaming」に、オールラウンダーな「Taichi」、リーズナブルな「Pro」、そしてコスト重視の無印(HDV)が販売中。
ASRockの最新機能をAM4マザーに継承
Intel 200シリーズで採用されたASRockの特徴は、しっかりSocket AM4マザーボードにも受け継がれており、2基のM.2スロットや重量のあるビデオカードも安心なスチールカバーを備えるPCIe×16スロットを装備するほか、リアパネルカバーやオーディオカバー、チップセットヒートシンクなどを彩るLEDイルミネーション機能の「RGB LED」や、同社の定番OC向け機能となる外部クロックジェネレーター「Hyper BCLK Engine II」の実装といったASRockの最新機能を満載している。
なお、M.2スロットの転送速度は、PCIe Gen3.0×4 32Gb/s(Ultra M.2 Socket)と、PCIe Gen2.0 ×4 20Gb/sやSATA3.0 6Gbps(M.2 Socket)など、製品で異なるがリーズナブルな「Pro」ブランドを含め2基装備だ。
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