企業内やビジネスの現場では、まだまだパソコンがあることが前提となる会議などが一般的だ。しかし、徐々にではあるが、スマホやタブレットのパーソナル使用を皮切りに、個人事業主やスモールオフィスなどでは、モバイルワークを大前提にしたスマホやタブレットの活躍範囲が大幅に拡張されてきている。
大企業でも、何か新しいことの取り組みで、さまざまな種類のパートナーの人が集まって、ディスカッションをはじめたりする時には、パソコンあり、タブレットあり、スマホありの“ヘテロでカオスな世界”となるはずだ。
ペーパーレス化も進み、参加する多くのメンバーは、自分のクライアントデバイスに説明資料や関連の写真、動画などを保存していることも多い。
そんなヘテロでカオスな環境で、議事を効率よく進め、全員の理解を確実にして、課題や問題を各自が正しく共有して早期に解決して進めてゆくには、理解の効率化が絶対的に求められる。そんな時に役に立ちそうなのが、今回ご紹介する「EZCast PRO」(イージーキャスト・プロ)だ。
4画面分割表示が可能な画面キャストデバイス
「EZCast PRO」
流行語の「キャスト」と言えば、スマホの普及と相まって、数年前より大型テレビにスマホの表示内容をミラーリング配信して表示するための技術。スマホのストリーミングデータを受けるHDMIドングル系の製品で、ハードウェアが各社より数多く出現している。
「Chromecast」や「Nexus Player」などがそうだ。単なるミラーリングの無線受信機能だけではなく、単独でアプリが起動するスティックPC的な要素の強い「Amazon Fire TV Stick」も、広義には類似商品だ。
そして、スマホなど外部のWi-Fiデバイスからキャスティングも受けられる親戚のような機器だ。
GoogleやApple、Amazonは、コンテンツの有効活用や共有を巡ってさまざまなアーキテクチャーに基づくハードウェアやアプリケーションを提供し、コンテンツ市場を軸とした顧客の獲得を目論んでいる。
そして、当然のことだが、各々が発売しているキャスティングの受け側装置は、マルチベンダーに対しての対応性は強化しているが、自社のクライアントが最も有利に働くように設計しているのも事実だ。
今回紹介するEZCast PROは、メインプレーヤーのGoogle、Apple、Amazon以外の企業であるA-Linkが提供する、極めて面白い商品だ。
スマホやタブレット、PCなどの画面を1台の大型ディスプレーにWi-Fiでキャスティングして共有するデバイスだ。
一般的なキャスティングデバイスとの違いは、ディスプレーなどのデバイスに複数のユーザー(最大4台)が同時にキャスティングできることだ。
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