インテルの新世代CPU「KabyLake」にNVIDIAの高性能GPU「GeForce GTX 1060」を組み合わせ、ゲーム好きなら大注目のノートPC「GALLERIA GKF1060GF」を試用したので短期間ながらもロードテストをお送りしたいと思う。
ドスパラのノートゲームPC「ガレリア」シリーズの中ではミドルレンジに相当し、1920×1080ピクセルの表示が可能な15.6型液晶を採用することで持ち運びにも便利なノートPCだ。
CPUはCore i7-7700HQで、クロック数は2.80GHz、ターボブースト時には最大で3.80GHzで動作するインテルの新世代CPU「KabyLake」を採用している。GPUにはコストパフォーマンスが高くて大人気の「GeForce GTX 1060」を搭載、ビデオメモリーも6GBで3DやVRゲームでも安心して使用できる。
最新CPUに大人気GPUの組み合わせが注目ではあるが、それだけではなく足回りもしっかりとしている点も要チェックだ。メモリには高速なDDR4メモリーをデュアルチャンネルで搭載。標準で8GB(PC4-19200/4GB×2)搭載されているのでさしあたり十分なパフォーマンスが発揮できるが、BTOで最大32GB(PC4-19200/16GB×2)まで載せることが可能だ。
ストレージはSSDとHDDが両方とも搭載されている。SSDは250GBでM.2で接続され、HDDは1TB(5400rpm)が標準だが、BTOではより安価にできる500GB(5400rpm)が設定されているほか、大容量の2TB(5400rpm)、高速な500GB(7200rpm)、1TB(7200rpm)への変更も可能になっている。高速な起動が可能なSSDと大容量のデータ保存ができるHDDとの両方が搭載されているのは心強い。
光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブが標準搭載されているが、こちらもBTOでBDドライブへの変更が可能になっている。最近のゲームはネットからのダウンロードが主流ではあるが、まだパッケージで販売されているゲームも多いので光学ドライブがあるのは安心だ。ゲーム用PCだがゲーム専用機というわけではなく、ほかの用途で使用する場合や、映画や動画を見るにもドライブがあったほうが便利なシーンは多い。
ゲームPCといえばCPUとGPUのスペックに目が行きがちだが、どんなに高性能なCPU/GPUを搭載していても支える土台が貧弱では心もとないが、高速なメモリーやSSDに大容量HDD、汎用性の高い光学ドライブやカスタマイズ性はPC全体をスムースに動作させ、普通にPCを使う場合にも便利だ。
高剛性で確実なクリック感
少し重めのストロークも気持ちいい
少し使って気に入ったのはキーボードだ。打ち心地は好みで変わるが少し重めで適度なストロークがあって確実なクリック感があるのは気に入った。押し切った時の剛性感は高くしっかり支えてくれる感じがする。たわみが無いので長時間文字入力しても気にならない。キーを押したときに音がしない点も評価したい。ゲームに夢中になっているとキー操作も力が入りカチャカチャうるさく感じる場合もあり、壁が薄い部屋では周りに気を使ってしまうこともあるかもだがそんな心配はしないで済む。
トラックパッドのクリック感は遊びが少なく浅めで反発力が少し低く連打しにくい印象だ。またクリック時の音が大きいのでカチカチ騒がしく感じてしまった。ただし自分は基本的にはマウス派でノートPCでもほぼマウス操作なので問題は感じない。トラックパッドを多用する人でクリック音が気になる人は要チェックだ。
またゲームといえばネットゲームで遊んでる人も多いだろう。というか、最近はほぼネット接続しながらのゲームが主流ではあるが、ネット接続で重要なイーサネットのコントローラーチップに「Killer E2400」を採用している点も評価したい。ギガビットに対応している有線LAN採用はもはやあたり前だが、ゲームに特化させた「Killer E2400」はゲーマー御用達と言える。また有線LANだけでなく無線LANもIEEE802.11acに対応しているのでさまざまな環境でハイスペックなネット接続が可能になっている。
新世代CPUに高性能GPUの組み合わせはゲームを楽しむのに十分でVRゲームを楽しみたい人にもオススメできるスペックが備わっている。手軽に高性能なゲームPCが欲しい人にはうってつけだ。