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Z270マザーどれを買う? 各メーカーの特徴を比較 第2回

ゲーミング向けラインナップを強化したASUSのZ270マザー

2017年01月27日 12時00分更新

文● 鈴木雅暢 編集●北村/ASCII.jp

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ゲーミング特化のミドルレンジ
「ROG STRIX Z270F GAMING」

ROG STRIX Z270F GAMING。実売価格は2万5000円前後

 今回から本格展開される「ROG STRIX」シリーズは、上位の「ROG MAXIMUS」同様のゲーミング向けの機能や演出を備えつつ、OC関連機能を若干省くことでリーズナブルな価格で提供するゲーミング特化のシリーズだ。

 従来でいえば「PRO GAMING」シリーズの後継にあたる存在といえるだろう。ここでは、Z270チップセット搭載のATXモデル「ROG STRIX Z270F GAMING」を取り上げる。

 一見して目に留まるのが、スタイリッシュなデザインだ。オーディオ部分以外モノトーンで統一したカラーリング、シャープなラインで構成したヒートシンクなど、実に洗練された印象だ。デザインコンセプトは「刀」、特徴的な基板のパターンは「刃文」をモチーフにしたものだという。

ROG STRIXシリーズはROGブランドの中でもOC要素を薄くし、ゲーミングに特化している

2016年は、X99モデルのみ先行してROG STRIXシリーズが投入されていたが、デザインを一新、よりスタイリッシュに洗練されている

デザインコンセプトは「刀」ということで、ヒートシンクにはシャープなカットラインが入っている

基板表面の独特なパターンは「刃文」(日本刀の刀身にできる波模様)をイメージしたものだという

 このデザインをより引き立てるのが光の演出。ROG LEDエフェクト機能「AURA」もグレードアップ。マザーボードだけでなく、周辺機器を同期させて同じように発光する「AURA Sync」機能が導入されている。

 対応製品は同社製ビデオカードやキーボード、マウスのほか、他社製品のPCケースやメモリーなども含まれる。システム全体で統一感のある光のコーディネートが可能だ。

ASUSの200シリーズモデル(ミドルレンジ以上)にはIOカバーやヒートシンクをRGB LEDで光らせる「AURA」機能を導入している

AURA Sync対応製品は、同社製のビデオカードやマウスのほか、他社製品のPCケースやメモリーなどもある

AURA/AURA Syncの設定ソフトで、発光色や発光パターンをさまざまに指定できる

「AURA Sync」により、周辺機器のRGB LEDをマザーボードと同期させることが可能

 本製品を含めた同社のZ270マザーはすべて、M.2ソケット(PCI Express 3.0 x4対応)をデュアルで搭載する。オープンワールドのゲームやMMOではストレージ速度が重要になるだけに、ゲーミング体験も向上するという。このM.2ソケットは新世代メモリー技術「3D XPoint」を採用した「Optane Memory」にも対応する。

 従来のNVIDIA SLIブリッジより広帯域でリンクできるNVIDIA SLI HBブリッジを標準で同梱するのも今世代からの特徴。このSLI HBはGeForce GTX1000シリーズから可能になったもので、単体で購入するとシンプルなデザインのものでも3000円前後するだけに、デュアルグラボでパワーアップを図りたいユーザーには朗報だ。

PCI Express 3.0x4(32Gbps)対応の高速M.2ソケットをデュアルで搭載し、高速SSDのRAID運用が可能になっている

ROGブランドの製品含め、PRIME Z270-A以上のグレードのZ270マザーボードにはNVIDIA SLI HBブリッジが標準で同梱される

 ROGブランドの製品は、従来より独自ソフトウェアも充実している。ROG STRIXシリーズも上位のROG MAXIMUSと同等の独自ソフトウェアが付属する。

 具体的には、ゲーム内で発生した音を可視化することでゲームの進行を有利に進められる「Sonic Radar III」、音響管理ソフトウェア「Sonic Studio III」、RAMディスク作成ツール「RAMCache II」、SSD/HDDのクローンが作れる「CloneDrive」などがある。

ROGならではの便利なソフトウェアもGUIのリニューアルなどで使いやすくなっている

新たにドライブのクローンが作成できる「CloneDrive」が加わった。OSごとデータ移行したい時などに便利だ

 Optane Memory ReadyのデュアルM.2ソケットやフロントUSB 3.1といったIntel 200シリーズならではの先進機能に、洗練されたデザインとAURA/AURA SyncによるRGB LEDエフェクトといったゲーミングマザーらしい演出、楽しめる要素がいっぱい詰まったゲーミングマザーだ。Z270マザーボードの定番的な存在として活躍しそうな製品である。

「ROG STRIX Z270F GAMING」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z270 Express
メモリー DDR4-3866+(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×3、PCI Express (Gen3) x1×4
ストレージ M.2×1 (PCI Express Gen3 x4/Serial ATA 6Gb/s)、M.2×1 (PCI Express Gen3 x4)、SATA 6Gb/s×6
インターフェース USB 3.1×2(Type A×1、Type C×1)、USB 3.0×6(背面4、ヘッダピン2)、USB 2.0×6(ヘッダピン6)、DisplayPort 1.2×1、HDMI×1、DVI-D×1、PS/2×1
ネットワーク Intel「I219-V」
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC S1220A)「ROG Supreme FX」

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