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RedshiftをベースにASTERIAを展開し、cloudpackが運用までをカバー

中小企業のデータ分析を手軽にするインフォテリアとcloudpackの協業

2017年01月24日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月23日、インフォテリアとclooudpack(アイレット)は、AWSのデータウェアハウス(DWH)サービス「Amazon Redshift」をベースにした「データ分析基盤サービス」の提供を発表した。データ連携にインフォテリアの「ASTERIA WARP」を用い、中小企業のデータ分析基盤の構築や運用までをトータルでカバーする。

最強同士のパートナーシップで現場の課題解決を

 共同発表会の冒頭、挨拶に立ったインフォテリア代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏は、「クラウド事業をもう一歩進める」とアピールし、同社の事業概要の説明からスタートした。

インフォテリア代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏

 1998年創業となるインフォテリアは、データ連携ソフト「ASTERIA WARP」を中心に、モバイルコンテンツ管理サービスの「Handbook」、クラウド型付箋「lino」、スケジュールカレンダー「SnapCal」、IoTツール「Platio」などのビジネスアプリケーションの開発・販売を手がけている。昨年は期間課金型の「ASTERIA WARP Core」を発表し、クラウド事業を推進している。

 平野氏は、「システムをクラウド化することだけではなく、クラウドをつないでいく新しい時代になっていく。これをAWS導入実績No.1のcloudpack様と共同で推進していく」とアピール。こうした同社はアイレットのようなクラウドインテグレーターを対象に、ASTERIA WARP coreをベースにした新しいパートナー制度「ASTERIAサブスクリプションパートナー」を発表。2017年度には10社程度のパートナー締結を目指すという。

 続いて登壇したアイレット代表取締役の齋藤将平氏は、cloudpackについて5年連続となるAWSプレミアコンサルティングパートナーとして認定されているAWSのプロフェッショナルであるほか、各種セキュリティ認定に注力している点を説明。インフォテリアとアイレットとの提携について「最強同士のパートナーシップで、現場の課題解決につながるBIソリューションを提供する」とアピールした。

アイレット代表取締役 齋藤将平氏

投資対効果の見えにくいデータ分析を手軽に開始できる

 インフォテリア ASTERIA事業本部長の熊谷晋氏によると、2016年9月時点で5788社の導入事例を誇るASTERIA WARPは、「データ連携ソフトのデファクトスタンダード」として国内でも高いシェアを誇るという。これまでは年商で100億円以上のエンタープライズの利用が多かったが、パートナーとの協業によるASTERIA WARP Coreをベースにしたサービスの拡充で、今まで未開拓だった中小企業を狙う。

インフォテリア ASTERIA事業本部長 熊谷晋氏

 ASTERIA WARP Coreでは、オンラインアップデートの機能を持ち、テンプレートの作成やアダプターの利用も容易になっている。なにより、月額3万円~という低廉な価格が大きな売りで、ISVも自社の商材に組み込みやすいという。

ASTERIA WARP Coreの概要

 今回の協業に向けたラブコールはインフォテリア側からで、大規模な商業システムの行動調査プロジェクトを共同で実施してしてきたことで、サービス化への確信を得たという。また、ASTERIA自体がAWSとの連携に強みを持ち、Amazon Redshiftのパートナーにもなっているということで、スピーディな協業スキームが実現した。

 そして、最後に登壇したアイレット 執行役員 エバンジェリストの後藤和貴氏は、「データ分析基盤構築サービス」の詳細について解説した。

アイレット 執行役員 エバンジェリストの後藤和貴氏

 従来、こうしたビッグデータ基盤においては、初期投資が高い割には効果が見えにくく、投資対効果の検討が困難なほか、大規模なサーバーや増え続けるデータ、バックアップなど運用管理の負荷が高いという課題があった。今回、インフォテリアとcloudpackとの提携で構築されたデータ分析基盤構築サービスを利用することで、こうした課題を解決できるという。

 実際のサービスはデータ連携で「ASTERIA WARP Core」、DWHサービスとして「Amazon Redshift」、BIツールとして「Amazon QuickSight」や「Tableau」などで構成され、インフラ構築・運用がcloudpackが担当する。このうちAmazon RedshiftはDWHに特化したカラム指向の高速DBで、ペタバイト級のスケールアウト、フルマネージドの管理、PostgreSQL互換といった特徴を持つ。収集したデータはEC2経由でAmazon S3に出力され、Redshiftに読み込まれるデータを、ユーザーのBIツールで分析するという流れになる。

データ分析基盤構築サービスの概要

 こうしたクラウドベースのサービスにより、初期投資を限りなくゼロに近づけることができるほか、利用分だけの支払い、いつでも終了することが可能になる。また、運用やパフォーマンスチューニングに関してはcloudpackが担当するため、運用の負荷も軽減できるという。「お客様にはビジネスに専念してもらい、インフラの運用はわれわれが担当させていただく」と後藤氏はアピールした。

AWSのデータ分析サービスに比べた強みは「使いやすさ」

 昨今、データ分析を企業の競争力に活かすビッグデータは、IoTや機械学習の普及により、以前に比べて実現性が高くなっている。当然、AWS本体もデータ分析サービスの拡充に注力しており、QuickSightのようなBI、AWS GlueのようなETLサービスも投入済みだ。

 しかし、AWS Glueなどはやはりスキルを持ったエンジニアが利用するサービスで扱えるユーザーはある程度限定される。これに対して、今回のデータ分析サービスではASTERIA WARPの使いやすさが大きな売りになるという。アイレットの後藤氏は、「実際にASTERIA WARPを使ってみたが、言わば企業内の“行儀のよくないデータ”まで含めてきちんと変換して、取り込めるのはすごいと感じた」と感想を語る。また、アダプターを用いることで、幅広いデータの取り込みも可能になっており、中小企業においても手軽にデータ分析をできるプラットフォームとして、幅広い市場ニーズがあると見込んでいるという。

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