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5年連続プレミアコンサルティングパートナーの目利き

re:Inventで注目の新サービス、cloudpack後藤氏の感想は?

2017年01月13日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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12月22日、アイレット(cloudpack)はAWS re:Invent 2016に関するプレス向け説明会を開催した。AWSの目利きとして登壇したアイレット 執行役員 エバンジェリストの後藤和貴氏は、re:Inventのサービスについて、個人的感想とデモ満載で説明した。

5年連続となるプレミアコンサルティングパートナー認定へ

 昨年の11月に開催されたAWS最大の年次イベント「AWS re:Invent 2016」。イベント全体の参加者も3万2000人を超え、日本からも700人が海を渡った。イベント全体の感想として後藤氏は、「Snowmobileのようなど派手なトラックが出てきたり、オラクルのような競合を基調講演でいじるなど、全般的に『色気づいてきた』感じがした」と感想を述べる。5回連続参加となる後藤氏からは、AWSのユーザー層の拡大で、技術一辺倒のre:Invent自体が少しずつ変化してきたように見えたのかもしれない。

アイレット 執行役員 エバンジェリスト 後藤和貴氏

 また、会期中はパートナー向けのイベントも開催され、アイレット(cloudpack)もNRIとならび5年連続となるプレミアコンサルティングパートナーを獲得したという。今年はNECとNTTデータの2社が新たに認定され、7社のプレミアコンサルティングパートナーが国内のAWS導入をリードする形になる。

5年連続でプレミアコンサルティングパートナーを受賞した11社。日本ではNRIとcloudpackの2社

Amazon AthenaはBigQuery対抗になるかも

 続いて、後藤氏は今回新たに発表された24個の新サービスのうち、気になるものをピックアップし、個人的な感想を交えた説明を展開する。

 まずはS3のデータに対して検索をかけられる「Amazon Atehna」。サーバーレスで手軽にSQLを並列実行でき、数秒で返答が戻ってくるAthenaは、後藤氏曰く「BigQueryに近い」とのこと。後藤氏はログ形式やスキーマを設定し、実際にSQLによるクエリをデモで実演した。ターゲットはあくまでSQLを使える人になるが、DBインポートやETL処理なしに手軽にクエリがかけられるのは破壊的で、ユースケースによってはBigQueryやFlyDataが不要になるかもしれないという。

Amazon Athenaに対する後藤氏の感想

 続いて、後藤氏の琴線に触れたのは、IoT向けの組み込みコンピュートエンジンである「AWS Greengrass」。Lambdaの実行環境をデバイス側に展開できるため、クラウドと同じプログラミングモデルが利用できる。

 後藤氏は、AWS Greengrassについて「IoTゲートウェイのフレームワーク」と解釈する。単にソフトウェアがデバイスで動くというだけではなく、「プログラマブルなIoTデバイスの実装のひな形」を作ったというわけだ。さまざまなハードウェアベンダーも対応製品を発表する予定となっていることから、「クラウドと連携するIoTデバイスのデファクトとなり得るかも」(後藤氏)という。

AWS Greengrassに対する後藤氏の感想。いわゆるIoTゲートウェイのデファクトフレームワーク?

AWS BatchはJP1のようなバッチ処理と違う

 3つ目に紹介したのは、Rekognition、Polly、Lex(いわゆるAI3兄弟)のうちの自然言語解析を行なう「Amazon Lex」だ。AlexaのバックエンドにもなっているAmazon Lexは「会話UI+特定文脈認識機械」(後藤氏)というサービス。音声や自然言語を認識し、AWSのサービスと連携することで、チャットボットなどを容易に開発できる。後藤氏は、チャットボットのビジネス利用に注目しており、「コンタクトセンター支援などが確実に需要がある」と語る。あわせて日本語対応についても期待した。

Amazon Lexに対する後藤氏の感想。日本語対応が待たれる

 4つ目はパフォーマンス管理やデバッグ支援などを可能にする「AWS X-ray」。アプリケーションにコードを追加し、デーモンを動かすことで、リクエスト処理をエンドツーエンドでトレース。サービスマップによって、アプリケーション内とAWSのリソース部分をすべて可視化できる。同等の機能を提供するNew RelicやDatadogなどは、少なからず影響を受けると後藤氏は予想する。

 5つ目はジョブの自動実行を可能にする「AWS Batch」だ。AWS BatchではシェルスクリプトやLinuxの実行ファイル、コンテナなどのジョブを定義することで、分散的にバッチを自動処理してくれるサービス。スケジューラーにより、指定したインスタンスタイプで実行でき、スポット指定も可能だという。

 AWS Batchに関して後藤氏が注意を喚起したのは、「いわゆるJP1のような日本人が親しんでいるシーケンシャルなバッチ処理ではない」という点。傾向としては分散志向で、売り上げデータの集計や映像・画像分析、レンダリングなど、多量で並列実行する処理に向いているという。また、より小さい処理、イベントドリブンな処理はAWS Batchより、Lambdaの方が相性がよいようだ。

AWS Batchに対する後藤氏の感想。いわゆるJP1のバッチと違う

 そして最後はフルマネージドなビルド環境を実現する「CodeBuild」だ。これまで開発者向けのサービスとして、AWSはCodeCommit、CodeDeploy、CodePipeline(いわゆるCode3兄弟)を展開して。今回のCodeBulidの追加により、継続的なインテグレーション・デリバリー(CI/CD)をAWS内だけで完結できるようになったという。

AIサービスにおける競合へのキャッチアップに期待

 AtenaやRekognitionなどのデモを披露し、利用イメージをプレスに解説した後藤氏は、「あらゆるワークロード向けに対応」「他社クラウドに遅れをとっていたサービス群を発表」「Lambdaの全方位展開」などre:Invent全体を総括。ここらへんの感想は、オオタニともまったく同じだ。

サービス旺盛な後藤氏はオオタニの写真で、Rekognitionを実施

 さらに個人的な感想として、オラクル対抗となるAuroraのPostgreSQL対応やBigQuery対抗のAthena、VPSサービスの置き換えとなり得る「Lightsail」など競合対策を確実に行なってきたと説明する。一方で、AI関連のサービスについては、先行しているAzureやGCPに比べた機能差が否めない状況にあると指摘。音声認識の対応言語や機械学習機の拡充などに期待を示した。

後藤氏によるre:Inventの総括

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