「Inspiron 15 5000」は一般的な利用で不足を感じない、中堅モデルとして作られているが、量販店モデルでは少し性能を抑えた構成を採用している。では、その量販店モデルの使い心地はどうなのか、ベンチマーク結果を紹介しよう。
今回紹介している「Inspiron 15 5000」の量販店モデルでは、CPUにCore i3-7100Uを採用し、4GBメモリーと1TB HDDを搭載した構成だ。グラフィックス機能はCPU統合のインテル HD グラフィックス 620を利用している。
直販モデルで最も安価な構成のモデルは、Core i5-7200Uに8GBメモリーと1TB HDDを組み合わせ、グラフィックス機能としてRadeon R7 M445を搭載していることを考えると、一段落ちる構成ということになる。ディスプレーも直販モデルがフルHDなのに対して、量販店モデルは1366×768ドットだ。
しかし、量販店モデルはこの構成でMicrosoft Office Home & Business Premiumを搭載している。販売価格は8万円代半ばで、最安価モデルにOfficeを組み合わせた構成と比較すると1万5000円ほど安価となっている。
Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」の実行結果を「Windows エクスペリエンス インデックス」の形式で見てみると「プロセッサ」の値は「7.3」と高めで、「メモリ」と「プライマリハードディスク」の値は「5.9」。「グラフィックス」の値は「5」となっている。いずれも悪くないスコアで、Officeを利用したドキュメント作成などは十分快適に行なえそうだ。
ブラウジングやYoutubeの動画再生にストレスのない余裕ある性能
実際の利用感も悪くない。試しにブラウザーを利用してASCII.jpのトップページを表示した時のCPU負荷率を確認してみると、開く瞬間は50%近くまで跳ね上がるものの、すぐに落ち着いてくれた。
YoutubeでHD動画の再生も行なってみた。こちらも読み込み開始時などに何度か使用率が跳ね上がるものの、いずれも50%前後にとどまり、安定的に再生している時には5%程度のCPU使用率だった。利用している間、100%近くまでCPUが使われるようなシーンは全くなく、余裕のある状態がよくわかる。
本体の起動には少し時間がかかるし、アプリ起動などもわずかに待たされる感覚はあるが、これはストレージがHDDであるためだろう。SSD搭載マシンと比較すればそういうシーンで多少遅さがあるものの、一旦起動してしまったアプリを使ってる分には、特に重さなどを感じることはなさそうだ。全体的な性能を優先しつつ、コストを抑えたいという人にちょうどよい構成といえるだろう。