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業界人の《ことば》から 第223回

アップル、サムスンの次を狙うモトローラの強みはPC事業

2016年11月30日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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スマホ市場に求められるのは効率性や合理化

 すでにブラジルでは22%の市場占有率を持ち、シェアが2位になっているほか、インドでも着実にシェアを拡大しているという。さらに北米や西欧でもビジネスを再加速。グローバルでの投資拡大を進めているところだ。

 「一貫性とやる気、忍耐力を持つという強い決意があれば打ち勝てる。これはレノボがPC市場でシェアを拡大してきた手法と同じである。我々はPC市場における厳しい戦いの経験から、様々な教訓を得ている。PC市場で勝つためには、効率性をいかにあげていくかが大切であり、それが実現できたからこそ、PC市場でトップシェアになった。スマホ市場においても、これからは効率性や合理化が求められるようになる。言い換えれば、我々の強みが発揮される市場になってきた。この戦いは短距離走ではなく、マラソンである。問題は、長期に渡って力を維持できるかどうかである。モトローラは時間を経れば、一定の市場占有率を確保できると考えている」と語る。

 効率性という点では、レノボが持つサプライチェーンの力も発揮されることになるだろう。調達コストのメリットという点でも、レノボの力を活用することで先行する2社と変わらないポジションになりうる可能性もある。

 PC市場での勝利の方程式を、スマホ市場にも持ち込もうというのがモトローラの戦略。その手の打ち方がこれから続々と明らかになりそうだ。

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