PCを選ぶ基準はそれぞれのニーズに合わせてさまざま。ノートPCの場合、持ち運ぶことを重視する場合もあれば、メインマシンとしての性能を望む人、あるいは安価なPCをセカンドマシンにと考える人もいるのではないだろうか。今回紹介する「LIFEBOOK WA1/A3」はどちらかというと、より安くノートPCを購入したいという人向きではあるが、15.6型ディスプレーにフルキーボードを搭載するPC。価格は8万円を切るプライスで購入できる手軽さだ。
CPUなどのスペックは多少落ちるものの、カスタムメイドモデルなので、必要に応じてパーツを高いスペックに置き換えることもできる「LIFEBOOK WA1/A3」。今回はこの「LIFEBOOK WA1/A3」について、仕様や外観について紹介する。
CPUにはAMD デュアルコア E1-7010APU(1.50GHz、2コア/2スレッド)を搭載。GPUはAMD Radeon R2 グラフィックスとなる。メモリはDDR3L SDRAMを標準で4GBだが、最大16GBまで増設できる。
外形は幅378mm×奥行き255.9mm×高さ25.4~30.0mmでほぼB4サイズ。ディスプレーには15.6型ディスプレーを用いている。ノングレアタイプではないので、電灯の映り込みなどが気になるところだが、逆に光沢のある画面では鮮やかな発色を楽しむこともできる。
残念なのは、15.6型の大きさがありながら、解像度は1366×768ドットであること。フルHDは本機だけでは表示できないが、HDMIで外部ディスプレーをつなげば、最大4096×2160ドットまで表示することができる。
「LIFEBOOK WA1/A3」の外回りは、ハイスペック機とほぼ同じものを使用しているため、低価格と言えども見た目はとても高級感がある。色はシャイニーブラックとアーバンホワイトが用意されていて、シャイニーブラックの場合、黒御影をイメージさせる、キラキラ光る素材が散りばめられている。いため、指紋や油汚れがつきやすいのが少々難点だが、それほど神経質になるレベルではない。
本体重量はバッテリーを含めて2.4kg。それほど厚さもなく、持ちやすい形状にはなっているのだが、長時間持ち歩くには工夫がいる重さだろう。付属のACアダプターは軽めになっている。
外部出力は、USB 3.0ポートが2基、USB 2.0ポートが1基あり、周辺機器の接続も支障はない。さらに、HDMI出力端子が用意されているので、大きなディスプレーに接続するのも容易だ。SDカードリーダーも標準装備であるほか、1000BASE-TのLAN端子がついているのもうれしいところ。出張先などで有線しかないという環境でもこれで対応できる。
最近の低価格なPCではバッテリーを外せないことが多いが、本機では、工具を使わず外すことができるのはポイントが高い。バッテリーパックはリチウムイオン49Whで、約6.6時間駆動できる。実測でも6時間は駆動したので、フルに充電すれば長時間電源をつながなくても作業ができるだろう。
ネットの接続は無線LANとしてIEEE 802.11a/b/g/n/acが搭載されており、ブラウジングなどの速度は特に遅いという印象はない。ストレージは、今回レビューしたPCでは128GBのSSDが搭載されていたが、256GB SSD、500GB HDD、1TB HDDをオプションとして選ぶこともできる。
「LIFEBOOK WA1/A3」の基本構成は次の通りだ。
主なスペック | |
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機種名 | LIFEBOOK WA1/A3 |
CPU | AMD E1-7010APU(1.50GHz、2コア/2スレッド) |
グラフィックス | AMD Radeon R2 グラフィックス |
メモリー | DDR3L SDRAM 4GB |
ストレージ | 128GB SSD |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1366×768ドット) |
光学式ドライブ | BDXL対応Blu-ray Discドライブ |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB 3.0×2、USB 2.0、SDカードリーダー、マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子、HDMI出力端子 |
内蔵カメラ | 約92万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅378.0×奥行き255.9×高さ25.4~30mm/約2.4kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は、「LIFEBOOK WA1/A3」の操作感やCPU性能の実力などについて解説する。