このページの本文へ

ゲームをリリースしてアニメ、書籍化……動画配信から飛び出す「ひかりTV」の将来戦略

2016年10月13日 19時57分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
有名ユーチューバ―のHIKAKIN氏が、ひかりTVのオリジナルゲームアプリをアピールする動画が流れていた

有名ユーチューバ―のHIKAKIN氏が、ひかりTVのオリジナルゲームアプリをアピールする動画が流れていた

 NTTぷららは10月13日、2016年下期の事業説明会を開催。動画配信サービス「ひかりTV」の新サービスなどを発表した。

BS民放5チャンネルの配信を開始する

BS民放5チャンネルの配信を開始する

 まず、ひかりTVにてBS民放5チャンネルの配信を12月1日から開始する。BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジの5局で、基本放送プランなどのテレビ向けプランに加入しているユーザーは追加料金なしで視聴できる。

HDRに対応した4K-IP放送を配信する

HDRに対応した4K-IP放送を配信する

 また、HDRに対応した4K-IP放送の配信を開始すると発表。10月24日から8本の作品を配信する。HDRは放送用のHLG方式を採用し、視聴にはチューナーのファームウェアアップデートが必要。外付けチューナー(ST-3400)のアップデートは秋頃の予定となっているが、チューナー内蔵4Kテレビ「レグザ Z20X」は10月20日にファームアップ予定。Z20Xのユーザーに関しては10月24日から視聴が可能となる。

「Kawaiian for ひかりTV 4K」を開始

「Kawaiian for ひかりTV 4K」を開始

 さらに、吉本興業と連携したオリジナルチャンネル「Kawaiian for ひかりTV 4K」を12月1日より開設し、ユーザーの幅を広げたいという。

 これ以外に、配信サービスを拡張していくようなサービスも開始する。

3つのサービスを提供する「Shummy」

3つのサービスを提供する「Shummy」

 12月中旬に開始予定の新サービス「Shummy」は、動画講座、リアルなワークショップ(講演会など)、関連商品のオンライン販売の3つを提供する。

 動画講座は有料で、価格は1講座(コース)あたり3000円程度を予定している。開始当初は、ニコンのカメラ講座や料理、手芸など15講座を用意するが、2017年3月には30講座ぐらいまで増やしたいとしている。

名称未定だが、コミュニケーションサービスも開始する

名称未定だが、コミュニケーションサービスも開始する

 また、2016年度中に映像コミュニケーションサービスの提供を予定。スマホで撮った4K動画をクラウドにアップし、ひかりTVを介して4Kで見たりできるほか、ビデオ通話や着信通知デバイスの提供などを予定している。

「ルナたん」は穴掘りアクションパズルゲーム。テレビ版と連動することでアイテムをゲットできる

「ルナたん」は穴掘りアクションパズルゲーム。テレビ版と連動することでアイテムをゲットできる

テレビ版は月額540円のゲーム配信サービスへの加入が必要

テレビ版は月額540円のゲーム配信サービスへの加入が必要

 さらに、10月27日にはオリジナルゲームアプリ「ルナたん ~巨人ルナと地底探検~」をリリース。スマホ版アプリとひかりTV版アプリを用意し、両者を連携させることができる。

多方面に展開する予定

多方面に展開する予定

 このルナたんに関しては、アニメ化して2017年4月から配信を行なうほか、グッズや書籍、音楽も制作して事業拡大を行なうという。

代表取締役社長の板東浩二氏

代表取締役社長の板東浩二氏

 動画配信以外の事業展開について、同社代表取締役社長の板東浩二氏は、動画配信サービスの普及率が高まっている現在、視聴サービスはこれまでのようなユーザー数の伸びは期待できないとし、サービスの多様化を図っていく考えを示した。

ひかりTVを核とした同社の将来ビジョン

ひかりTVを核とした同社の将来ビジョン

4Kコンテンツ数が9月末で1000本を超えた。人気なのは五輪関連やドキュメンタリー、アイドル系などとなっている

4Kコンテンツ数が9月末で1000本を超えた。人気なのは五輪関連やドキュメンタリー、アイドル系などとなっている

 また、今月はサービス開始してちょうど20年となるが、その間に「いろいろなことをやった」と語る同氏。

 サービス当初はECビジネスが主体だったが、そこからプロバイダー事業に移行し、IP配信サービスを開始したことなど、NTTグループ内のミッションとして電話に代わる収入源を模索していた当時を振り返った。

■関連サイト

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中