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ドライバーの新リファレンスになるか、英イヤフォンの音が別格

2016年09月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 イヤフォンのドライバーユニットといえば、ダイナミック型とバランスド・アーマチュア型が主流。2万円台以上の機種では、低域の得意なダイナミック型と、高域の得意なバランスド・アーマチュア型を組み合わせた、2Way構成のハイブリッド型イヤフォンも再生帯域の広さで人気があります。

 英国のRHAが開発した「DualCoil(デュアルコイル)」は、名前の通り2つのボイスコイルを持つダイナミック型のドライバー。同軸2wayのフルレンジスピーカーに近い構造で、ローエンドからハイエンドまで、広い帯域特性を得るのが狙いのユニットです。つまり1つのユニットでハイブリッド型のような特性を実現しようというもの。

 このドライバーが初めて搭載されたRHAの「T20」シリーズは、ノズルの交換で特性をチューニングできるフィルターや、3D曲面で構成されたステンレスのハウジングなど、モノとしてのおもしろさも盛り込まれた意欲作です。

 リモコンなしの「T20」が3万227円、Apple製品対応マイクリモコン付きの「T20i」と、そのカラーバリエーションモデルの「T20i Black」が3万2194円(9月2日時点のAmazon価格)。ダイナミックドライバー一発と考えると高いですが、ハイブリッド型がコンペチターとすれば妥当な価格設定と言えます。

 果たしてDualCoilドライバーはどこがいいのか。そしてT20シリーズはどうなのか。しばらく使い込んでみました。

ドライバー間の位相差を最小化するDualCoilドライバー

 通常のダイナミック型ドライバーは、振動板の外周に付いたボイスコイルが、マグネットの反発力を受けて駆動します。DualCoilは内周にもボイスコイルを設け、両方のボイスコイルをドーナツ型のマグネットが受ける構造。外周のボイスコイルが低域、内周が高域を受け持ち、それぞれ帯域分割された信号で振動板を駆動するわけです。

 言ってみれば、同じ振動板を積極的に分割振動させるような仕組み。この構造を採るメリットは、ドライバー間の位相差を最小化できること。そしてユニットとしてコンパクトにまとめられる点でしょう。複数のユニットを最適な位置に配置しなければならないハイブリッド型に比べると、ダイナミック型ドライバーひとつ分のディメンションで済んでしまうため、設計自由度も生産効率も良さそうです。

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