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クロスクラウド戦略が見えたVMworld 2016レポート 第2回

1日目の「Any Cloud」に続き、2日目基調講演は「Any Applicaton」「Any Device」にフォーカス

VMworld 2016で「NSX」「Virtual SAN」などの最新情報披露

2016年09月02日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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VMware NSXが“前年比400%の高成長”を果たした理由

 再び登壇したオファレル氏は「こうした取り組みの根底にあるのがSDDCだ」と述べ、SDDCの導入事例のひとつとしてナイキを取り上げた。ナイキのシニアディレクター、マイク・ウィティグ氏は、nike.comサイトにおけるデジタル化の事例を説明した。

 「ナイキでデジタル化を推進する役割を担うのが、nike.com。そのためにデータセンターを構築し、そこにVMware NSXを導入した。結果として、nike.comの売上高は39%も増加した。また、ナイキの店舗においてはどの店舗からも在庫を確認できる環境も構築している。最先端技術を活用することで、こうした取り組みをナイキ全体に広げたい」(ウィティグ氏)

 NSXについては、ヴイエムウェア ネットワーキング&セキュリティ エグゼクティブVPのラジブ・ラマスワミ氏が紹介した。3年前に登場したNSXは現在、前年比400%の成長を遂げているという。「(急速な成長の)背景にあるのは、NSXを活用することで、セキュリティ、自動化、継続性といった課題を解決できるという点。ビジネスを大きく変えることができるのがNSXだ」(ラマスワミ氏)。

ヴイエムウェア ネットワーキング&セキュリティ エグゼクティブVPのラジブ・ラマスワミ(Rajiv Ramaswami)氏

NSXの導入は急成長を遂げている

 しかしその一方で、NSXによるマイクロセグメンテーションのメリットはわかるものの、どう導入したらいいのかわからないという声があるという。ラマスワミ氏はその解決策として、無償提供されている「NSX Pre-Assessment Report」 で現在の状況を診断し、導入プランを策定後、簡単にデプロイが完了。物理/仮想環境のすべてを管理し、課題を見つけ出すことができる容易さを訴求した。

現状のネットワーク環境を調査し、NSXをどう導入すればよいかの指針を与えるアセスメントレポート

 「インフラの変化、アプリケーションの変化、脅威の変化など、システムを取り巻く環境には大きな変化がある。だが、NSXは管理を簡単にし、迅速に、セキュアな環境を実現できる」(ラマスワミ氏)

「Virtual SAN」導入顧客の6割はビジネスクリティカルアプリに利用

 「VMware Virtual SAN」に関しては、ヴイエムウェア ストレージ&アベイラヒリティ担当シニアVPのヤンビン・リー氏が説明を行った。リー氏によれば、ローンチから2年半が経過したVirtual SANは、金融、ヘルスケア、小売など幅広い業界で5000社以上の顧客が利用している。「Fortune 1000」企業の約4割が導入しており、導入顧客の6割はSQL ServerやOracle、SAPなど、ビジネスクリティカルなアプリに利用しているという。

ヴイエムウェア ストレージ&アベイラヒリティ担当シニアVPのヤンビン・リー(Yanbing Li)氏

 「なぜVirtual SANが活用されているのか。vSphereの一部であり、コンピューティングとストレージを一元管理できること。コスト削減によって、その予算を別の戦略的プロジェクトに振り分けることができるようになること。ハードウェアやクラウドプロバイダーの選択肢が広いこと。こうした理由が挙げられる。さらに、今年3月のVirtual SAN 6.3リリースによって、“エンタープライズレディ(エンタープライズ対応)”の製品になったことも大きな要素だ」(リー氏)

 エンタープライズレディな製品とするために、ビッグデータやコンテナへの対応といった「ワークロード」、ポリシー管理やインテリジェント機能を採用した「マネジメント」、Software-Defined技術で暗号化データを活用できる「セキュリティ」といった側面での強化が図られた。これにより、今回のVMworldで発表された「Cross-Cloud Architecture」に対応していくこともできとした。

 2日基調講演のまとめとして、オファレル氏は「Any Cloud」「Any Applicaton」「Any Device」というヴイエムウェアのビジョンにあらためて触れながら、次のように語った。

「Any Cloud」「Any Applicaton」「Any Device」というヴイエムウェアのビジョン

 「今日、ここに集まった皆さんは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドと複数のクラウドに対応しなければならないことを認識する必要がある。これが『Any Cloud』だ。次に、従来型のアプリケーションとクラウドネイティブアプリの両方に対応する『Any Application』も実現していかなければならない。そして、これらのクラウドインフラやアプリケーションへ、IoTを含む幅広い種類のデバイス、つまり『Any Device』からアクセスすることになる。これがブイエムウェアのビジョンだ」(オファレル氏)

 オファレル氏は、聴衆が未来の成功をつかむためには、“Cross-Cloudな”ソリューションで未来に向けた準備が必要であり、それをヴイエムウェアと共に実現していこうと呼びかけた。「デジタルトランスフォーメーションのリーダーとなるチャンスを掴んでもらいたい。われわれが力を合わせることで、新たな時代に向けた準備ができる」(オファレル氏)

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