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仮想化の最先端を追う!VMworld 2015レポート 第1回

クラウドネイティブアプリへの取り組みをVMworld 2015で発表!

ヴイエムウェアが提案する仮想化とコンテナの新しい関係

2015年09月01日 09時22分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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8月31日(現地時間)、米ヴイエムウェアはプライベートイベント「VMworld 2015」を開催した。コンテナを統合管理できる「VMware Integrated Container」とクラウドネイティブアプリケーションのプラットフォーム「Photon Platform」を新たに発表する。

コンテナの台頭で仮想化技術は不要になるのか?

 仮想化技術でITの新しい時代を切り開いてきたヴイエムウェアが、クラウドネイティブ時代に向けた変革の時に差し掛かっている。オンプレミスからクラウドへのシフトとOSSベースの開発の普及で、アプリケーションの利用形態や展開方法が大きく変化。また、Dockerを筆頭としたコンテナ技術はマシン+OS+アプリケーションという既存のスタックさえ溶解させ、「仮想化不要論」まで飛び出している。

 オンプレミスで培ってきた仮想化分野でのノウハウを、新世代のクラウドネイティブアプリケーションとどのように融合するか? そして、インフラ技術として定着した感のある仮想化を手がけるヴイエムウェアが、開発者向けのコンテナに対して取り組むか?「Ready for ANY」をキーワードに据えた今回のVMworld 2015での大きなテーマと言えよう。

「Ready for ANY」をキーワードを掲げるVMworld 2015

 基調講演においてヴイエムウェアCTO・CDO(Chief Developer Officer)のレイ・オファレル氏は、現在多くの企業が取り組んでいるクラウドネイティブのアプリケーションについて説明した。クラウドネイティブのアプリケーションは現場部門との連携でインハウスで開発されることが多く、ビジネスの収支に直接影響をもたらすものだ。また、企業の競争力に直結するため、アプリケーション自体の作り直しや更新も多く、迅速性が求められるという。こうしたニーズがあるため、マイクロサービスやコンテナなどの技術が好んで利用される。

米ヴイエムウェア CTO・CDO(Chief Developer Officer) レイ・オファレル氏

 一方で、既存のアプリケーションと同じく、企業のデジタル資産として、コンプライアンスやセキュリティが求められるため、事業部の開発者とIT部門の間に摩擦が生まれる。「両者のギャップを埋めるにはどうしたらよいかという相談がヴイエムウェアに持ち込まれる」とレイ氏は語る。

 こうした課題に対する回答の1つがDockerに代表されるコンテナ技術だ。ヴイエムウェアのキット・コルバート氏は「コンテナを使うことでアプリケーションをパッケージ化し、迅速に開発サイクルを回すことができる。ラップトップでコーディングし、テストし、本番環境にデプロイし、お客様に提供できる」と指摘する。

米ヴイエムウェア クラウドネイティブ CTO&バイスプレジデント キット・コルバート氏

 しかし、既存のコンテナには開発者とIT部門で管理の単位が異なるという弱点があるという。コルバート氏は「開発者が5つのコンテナを立てても、IT部門はvCenterの仮想マシンしか見えない。コンテナ上でなにが起こっているか、IT部門では管理ができない」と指摘する。また、セキュリティ面でも問題。仮想マシン上のあるコンテナに攻撃が行なわれた場合、OSレベルで同一の他のコンテナまでいっしょに巻き込まれてしまうという。

VMware Integrated ContainersとPhoton Platform

 こうした課題を解決すべく、既存のvSphereプラットフォームをコンテナを統合する技術として新たに発表されたのが、「VMware Integrated Containers」になる。

可視性やセキュリティを提供するVMware Integrated Containers

 VMware Integrated Containersでは、コンテナと仮想マシンを統合することで、vSphereのプラットフォームでコンテナの管理まで実現する。また、VMware Integrated Containersではハードウェア的な独立性を確保しているため、攻撃を受けても、他のコンテナに派生しなくなる。コルバート氏は、「これは仮想化とコンテナのいいとこどりするものだ。開発者に対してはコンテナに求める迅速性や移植性を提供し、IT部門には本番環境で利用するための可視性やセキュリティを提供する」と語る。

 VMware Integrated Containersでコンテナを取り込むVMは、同社が「jeVM(just enough VM)」と呼ばれる軽量な仮想マシンだ。ディスクプリント25MBという同社の軽量OS「Photon OS」をベースとし、1秒以内の立ち上げがインスタントクローンが可能になっている。コンテナ側からはセキュリティや可視化など既存の仮想化技術をそのまま利用できる。

低いフットプリントとインスタントクローンを売りとするPhoton OS

 一方でvSphereとは異なるクラウドネイティブなアプリケーションのプラットフォームとして提供されるのが「Photon Platform」だ。コンテナの利用を前提とし、APIで駆動するPhoton PlatformはESXとPhoton OSをベースとした“Microvisor”であるPhotonマシンと、Photonマシンのマルチテナント管理を実現するPhotonコントローラーで構成されている。

Photon Platformの概要

 Photon Platformは複数のディストリビューションが用意される。PhotonコントローラーがOSSとして近日中に公開されるほか、ヴイエムウェア版の「VMware Photon Platform」やPivotal CloudFoundryと統合されたバンドル版も提供される。後者は2015年の下期にパブリックベータが提供される予定だ。

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