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盛田 諒の「アスキー家電部」 第27回

おいしいフラッペ作れる1台5役コーヒーメーカー

2016年09月01日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 日本の暑い季節は長い。そろそろ9月、暦の上では秋本番でも蒸し暑さは続く。喫茶店でつい注文したくなるのがコーヒーフラッペ。細かい氷をストローで喉の奥に流しこむと、ほろ苦さとともに体がほっと涼しくなる。

 「クワトロチョイス」は、そんなフラッペが自宅で作れるコーヒーメーカー兼用ミキサーだ。コーヒー、アイスコーヒー、コーヒーフラッペ、フラッペ、スムージーが作れる。価格は2万1384円(税抜1万9800円)、10月上旬発売予定。

クワトロチョイス(2万1384円)

LOFTなど雑貨量販店限定カラー

 仕組みは簡単。上部のコーヒーメーカーで抽出したコーヒーを、氷・牛乳・砂糖を入れた下部のミキサーに注いで撹拌するだけ。材料をセットして「コーヒーフラッペ」ボタンを押すと、3分ほどでコーヒーフラッペが完成する。ひとくち飲んでみると氷のシャリシャリ感が残っていておいしいフラッペができていた。

コーヒーフラッペを作る。まずコーヒー抽出用の水を注ぐ

コーヒー粉をセットする。コーヒーフラッペ2~3人分でスプーン7杯ほど

氷で満たしたミキサーカップに牛乳と砂糖を入れる

下部ミキサー部分にカップをセット

5つあるボタンの中から「コーヒーフラッペ」を押す

氷の上にコーヒーを抽出。抽出が終わったらミキサーが氷と撹拌する

氷の砕きはじめは「ゴギャアアァァァァ」と大きな音がする

3分ほどで完成したコーヒーフラッペ

氷のシャリシャリ感が残っていておいしかった

 コーヒーメーカー単体で使うときは、ミキサーの刃をいためないよう専用ステンサーバーをミキサーカップに入れてから抽出する。アイスコーヒーを作るときは同サーバーを氷で満たし、そこに直接コーヒーを注いで冷却する形だ。コーヒーの抽出にはステンレス製メッシュフィルターを使用する。

 容量はミキサーカップが800ml、コーヒー用のサーバーが480ml。1回で2~3人分のコーヒーフラッペが作れる。本体サイズは幅14.5×奥行き29×高さ41cmとコンパクトだ。狭いキッチンでも置きやすく、収納の場所もとらない。ミキサーの刃、コーヒーフィルターなどはパーツごとに取りはずして丸洗いができる。

 なお製品名のクワトロは「4」の意味。1台5役だが、通常のホットコーヒーは数に入れていないらしい。

コーヒーを淹れるときは保温効果がある専用ステンカップをミキサーカップに入れる

ミキサーカップは刃を取りはずして丸洗いができる

 クワトロチョイス開発元はドウシシャ。さらさらのかき氷が作れる「電動本格ふわふわ氷かき器」をヒットさせた商社兼メーカーだ。「ニッチ市場を極める」戦略のもと、かき氷器市場シェアの6割を獲得している(販売台数ベース)。

 手がける製品分野は商社らしく幅広い。今年の秋冬には調理鍋・フライパン・ステンレスボトルなどの生活雑貨、加湿器・足元ヒーター・マッサージャーなど生活家電を展開していく。クワトロチョイスもその1つだ。

 人気製品の1つはフッ素加工フライパン「evercookフライパン」。同シリーズは昨年比342%で出荷数量を伸ばしている人気製品だ。フッ素コーティングがはがれづらく長持ちするのが特徴とうたい、1年保証もつけている。

 一般にフッ素加工フライパンはアルミにフッ素樹脂コーティング面を固定する際に接着剤を使っているが、evercookではアルミ本体に「アンカー構造」という加工を施し、既存製品よりコーティングをはがれにくくしているそうだ。

 店頭の実演販売では3年もののフライパンで玉子焼きを作って見せているという。実際に3年ものを見せてもらったが、なぜ焦げつかないのか信じられないほどボロボロに傷ついていた。秋冬向けの新製品には両手卓上鍋を展開する。

 コーヒーフラッペが作れるクワトロチョイスが秋発売というのは少し不思議に思えるが、コーヒーメーカーやスムージーメーカーと考えれば涼しい季節になっても使える。1日1杯以上コーヒーを飲んでいるなら検討の価値あり。


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盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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