コンシューマーゲーム、モバイルコンテンツ、アミューズメント機器を対象としたデバッグサービスを手掛けるデジタルハーツは、「VR酔いスコアリングサービス」の提供を開始したことを発表した。
VR元年と呼ばれる2016年、VRコンテンツが次々と作られていることから、デジタルハーツではVRコンテンツの専属デバッグチームを結成して、VR特有のノウハウを研究していたという。
VRコンテンツでは、画面の奥行きや重なり、動作スピードなどにわずかでも違和感があると、ユーザーに乗り物酔いに似た「VR酔い」を引き起こす。この「酔いやすさ」を、今までの研究成果によって定量的に分析することが可能になった。同社は、在籍する8000名を超えるテスターから、各性別・年代、さらに、乗り物に酔いにくい、3D酔いの経験がないなどの条件を設定した人物を選んで、様々なジャンルのVRコンテンツの検証を行う。
また、「VR酔いスコアリングサービス」では、VR酔いの調査結果レポートの提供に加えて、VR酔いの数値が高く出た項目に関しては、アクション別の分析を行い、具体的な改善策の提案が行われる。
VR酔いという、今まで抽象的であったものを定量化する本サービスは今後も注目を集めそうだ。