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ドックとの併用が便利! クラス最小の極薄ノート「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」を試す

2016年08月18日 11時00分更新

文● 山口優、編集●ハイサイ比嘉

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ベンチマークで「HP EliteBook Folio G1」の
パフォーマンスを確認

 「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」試用機は、プロセッサに第6世代インテルCore M5-6Y54(1.1GHz/最大2.7GHz)を採用している。第6世代Core Mは、省電力設計の上、ハイパフォーマンスかつ発熱が少ない点がポイントで、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PCではその特長を活かしてファンレス設計となっている。またメモリーは標準で8GBで、ストレージは128GBのM.2 SSDとなっている。どのくらいのパフォーマンスがあるか、知りたい方は多いはずだ。

 そこで、いくつかベンチマークを実行してみることにした。まず、Windowsのシステム評価ツールであるWinSAT.exe(Windows エクスペリエンス インデックス)を実行してみたところ、次のようになった。

WinSATの結果

WinSAT(Windows エクスペリエンス インデックス)の結果
プロセッサ 7.4
メモリ 8.2
グラフィックス 5.7
プライマリハードディスク 8

 ひとつ前のBroadwell-Y世代のCore Mに比べてパフォーマンスがかなり向上している。たとえばBroadwell-Y世代の最上位Core M-5Y71(1.2GHz/最大2.9GHz)を搭載したFolio 1020 Bang & Olufsen Limited Editionではプロセッサが6.7、グラフィックスが5.3だったが、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」はそれよりもプロセッサが0.7、グラフィックスが0.4アップしている。CINEBENCH R15でも、CPUのスコアが250cbとなっており、少し前のCore i5に匹敵するパフォーマンスとなっている。

CINEBENCH R15の結果

PCの総合的な性能を計測する「PCMark 8」

 次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下表のようにスコアが3133となった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATEDの結果

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア
HOME Score 3133
Web Browsing - JunglePin 0.347s
Web Browsing - Amazonia 0.145s
Writing 4.26s
Photo Editing v2 0.264s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 65.3ms
Casual Gaming 26.4fps

 Broadwell-Y世代のCore M-5Y51を搭載したFolio 1020 G1が2174、Core M-5Y71を搭載したFolio 1020 Bang & Olufsen Limited Editionが2179だったので、それらと比べると大幅にスコアが上がっている。実際、体感的にも以前もたついていたような場面でスムーズに動くようになった印象がある。

3DMarkの結果

ゲーム系のベンチマークでもチェック

 続いて、3DMarkを実行したところ、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が2580となった。また、ゲーム系のベンチマークも試してみたところ、次のような結果になった。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編の結果

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1280×720 6273 快適
標準品質 1280×720 5581 快適
最高品質 1280×720 4870 普通
低品質 1920×1080 4434 普通
標準品質 1920×1080 3708 普通
最高品質 1920×1080 2799 やや重い

いずれもフルスクリーンモードで実行

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編
解像度 品質 スコア 評価
1280×720 標準品質(ノートPC) 4395 快適
1280×720 高品質(ノートPC) 2755 やや快適
1280×720 最高品質 2101 普通
1920×1080 標準品質(ノートPC) 2293 普通
1920×1080 高品質(ノートPC) 1461 設定変更が必要
1920×1080 最高品質 1052 設定変更が必要

 こちらの結果でも、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」が搭載している第6世代インテルCore M5-6Y54(1.1GHz/最大2.7GHz)はBroadwell-Y世代に比べてスコアが大幅に向上しており、解像度や品質を抑えればドラゴンクエストXやFINAL FANTASY XIVなども快適にプレイできる結果になっていることが分かる。熱を発していた場所は、キーボードの奥、パームレスト部分ではスピーカーとバッテリー辺りの場所で、負荷のかかる作業を行なっていても気にならないだろう。

ストレージ性能を測る「CrystalDiskMark」

 さらに、ストレージの性能を測るため「CrystalDiskMark」でベンチマークをとってみたところ、下図の結果になった。ベンチマーク結果を見ると、シーケンシャルリードが500MB/s前後とかなり高速。OSやアプリの起動、ファイルのコピーなどもキビキビしていて、複数のアプリを切り替えながら作業する際も快適だった。

CrystalDiskMarkの結果

バッテリーベンチマークでは約8時間15分の駆動

 このほか、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って内蔵バッテリーがどのくらい持つのかを計測してみた(BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、PCの電源プランを「バランス」、画面の明るさを「50%」にして、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている)。その結果、約8時間15分の駆動が可能だった。この薄型軽量ボディでこれだけ持てば十分すぎるほどだ。

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