ベンチマークで「HP EliteBook Folio G1」の
パフォーマンスを確認
「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」試用機は、プロセッサに第6世代インテルCore M5-6Y54(1.1GHz/最大2.7GHz)を採用している。第6世代Core Mは、省電力設計の上、ハイパフォーマンスかつ発熱が少ない点がポイントで、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PCではその特長を活かしてファンレス設計となっている。またメモリーは標準で8GBで、ストレージは128GBのM.2 SSDとなっている。どのくらいのパフォーマンスがあるか、知りたい方は多いはずだ。
そこで、いくつかベンチマークを実行してみることにした。まず、Windowsのシステム評価ツールであるWinSAT.exe(Windows エクスペリエンス インデックス)を実行してみたところ、次のようになった。
WinSAT(Windows エクスペリエンス インデックス)の結果 | |
---|---|
プロセッサ | 7.4 |
メモリ | 8.2 |
グラフィックス | 5.7 |
プライマリハードディスク | 8 |
ひとつ前のBroadwell-Y世代のCore Mに比べてパフォーマンスがかなり向上している。たとえばBroadwell-Y世代の最上位Core M-5Y71(1.2GHz/最大2.9GHz)を搭載したFolio 1020 Bang & Olufsen Limited Editionではプロセッサが6.7、グラフィックスが5.3だったが、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」はそれよりもプロセッサが0.7、グラフィックスが0.4アップしている。CINEBENCH R15でも、CPUのスコアが250cbとなっており、少し前のCore i5に匹敵するパフォーマンスとなっている。
PCの総合的な性能を計測する「PCMark 8」
次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下表のようにスコアが3133となった。
PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア | |
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HOME Score | 3133 |
Web Browsing - JunglePin | 0.347s |
Web Browsing - Amazonia | 0.145s |
Writing | 4.26s |
Photo Editing v2 | 0.264s |
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 | 30.0fps |
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 | 65.3ms |
Casual Gaming | 26.4fps |
Broadwell-Y世代のCore M-5Y51を搭載したFolio 1020 G1が2174、Core M-5Y71を搭載したFolio 1020 Bang & Olufsen Limited Editionが2179だったので、それらと比べると大幅にスコアが上がっている。実際、体感的にも以前もたついていたような場面でスムーズに動くようになった印象がある。
ゲーム系のベンチマークでもチェック
続いて、3DMarkを実行したところ、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が2580となった。また、ゲーム系のベンチマークも試してみたところ、次のような結果になった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1280×720 | 6273 | 快適 |
標準品質 | 1280×720 | 5581 | 快適 |
最高品質 | 1280×720 | 4870 | 普通 |
低品質 | 1920×1080 | 4434 | 普通 |
標準品質 | 1920×1080 | 3708 | 普通 |
最高品質 | 1920×1080 | 2799 | やや重い |
※いずれもフルスクリーンモードで実行
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1280×720 | 標準品質(ノートPC) | 4395 | 快適 |
1280×720 | 高品質(ノートPC) | 2755 | やや快適 |
1280×720 | 最高品質 | 2101 | 普通 |
1920×1080 | 標準品質(ノートPC) | 2293 | 普通 |
1920×1080 | 高品質(ノートPC) | 1461 | 設定変更が必要 |
1920×1080 | 最高品質 | 1052 | 設定変更が必要 |
こちらの結果でも、「HP EliteBook Folio G1/CT Notebook PC」が搭載している第6世代インテルCore M5-6Y54(1.1GHz/最大2.7GHz)はBroadwell-Y世代に比べてスコアが大幅に向上しており、解像度や品質を抑えればドラゴンクエストXやFINAL FANTASY XIVなども快適にプレイできる結果になっていることが分かる。熱を発していた場所は、キーボードの奥、パームレスト部分ではスピーカーとバッテリー辺りの場所で、負荷のかかる作業を行なっていても気にならないだろう。
ストレージ性能を測る「CrystalDiskMark」
さらに、ストレージの性能を測るため「CrystalDiskMark」でベンチマークをとってみたところ、下図の結果になった。ベンチマーク結果を見ると、シーケンシャルリードが500MB/s前後とかなり高速。OSやアプリの起動、ファイルのコピーなどもキビキビしていて、複数のアプリを切り替えながら作業する際も快適だった。
バッテリーベンチマークでは約8時間15分の駆動
このほか、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って内蔵バッテリーがどのくらい持つのかを計測してみた(BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、PCの電源プランを「バランス」、画面の明るさを「50%」にして、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている)。その結果、約8時間15分の駆動が可能だった。この薄型軽量ボディでこれだけ持てば十分すぎるほどだ。