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“Oracle互換”DBソフトとx86サーバー/HCIを組み合わせ、共同検証とリファレンス構成提供

ティーマックスとレノボ、低コストのDWH/DBサーバーで協業

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 日本ティーマックスソフトとレノボ・ジャパンは7月20日、ティーマックスの「ZetaData」を搭載する高性能データウェアハウス(DWH)サーバー、および「Tibero RDBMS」データベース(DB)サーバーに関する協業を発表した。共同で性能検証を行い、リファレンス構成を提供するとともに、共同マーケティングや販売パートナー拡充にも取り組む。

両社が提供する「ZetaData」「Tibero」ソリューションの概要。大規模な企業から中小規模の企業までカバーする

日本ティーマックスソフト 代表取締役社長の佐藤成徳氏

レノボ・ジャパン データセンター・グループ事業本部 事業本部長の上原宏氏

 Tiberoは「Oracle Database」との高い互換性を持ち、Oracle DBで稼働するアプリケーションの移行が容易なRDBMS。移行支援ツールも付属する。またZetaDataは、x86ベースのTiberoサーバークラスタとストレージサーバー(SDS:Software-Defined Storage)クラスタをInfiniBandスイッチで接続するDWHソリューション。スケーラビリティも高く、ビッグデータ処理基盤としても優れる。

ZetaDataの特徴。ストレージI/Oのボトルネックを解消するために、さまざまな技術が投入されている

 いずれも高い性能を持ちながら、データベース市場のデファクトスタンダードであるOracle DBや「Exadata」比で大幅なコスト削減が期待できる点が特徴。特に、ライセンス費用が発生するのは使用した物理CPU/コアのみとするなど、仮想化環境におけるライセンスコストで優位性を持つという。

 今回の協業では、ZetaDataとレノボ「System x」サーバーとの組み合わせ(ZetaData on System x)、またTiberoとレノボ「Converged HXシリーズ」の組み合わせ(Tibero on HX Series)、TiberoとSystem xサーバーとの組み合わせ(Tibero on System x)のそれぞれについて、共同で性能検証を行うとともに、リファレンスアーキテクチャ(推奨構成情報)を提供する。

 これにより顧客やSIベンダーは、大幅なTCO削減が可能になるDWH/データベースソリューションを、ビジネスニーズに応じて短期間で構築/稼働できるようになる。なお、ZetaDataで大規模な構成を行う場合は、レノボの米沢ファクトリー・インテグレーション・センターにおけるプリインストール/ラッキング済み出荷も可能。

 両社では、このZetaData/Tiberoソリューションの販売パートナーも拡充していく方針。今回はユニアデックスがパートナー第一号として発表されており、ユニアデックスが提案/構築/保守をワンストップで提供する。今後も順次、データベース移行ノウハウを持つSIベンダーやパッケージソフトウェアベンダーなどをパートナー化し、他社データベースからの乗り換えを促進していく構え。

今回、ユニアデックスが第一号パートナーとして発表された。今後もパートナーを拡充していく

 基本的なシステム構成における参考価格(税抜、運用費や保守費は別途)は、ZetaData on System xが2000万円から、Tibero on Converged HXシリーズが830万円から、Tibero on System xが160万円からとなっている。

「DBのベンダーロックインを打破し、顧客のTCO削減に寄与していきたい」

 今回の協業は、レノボがISVやリセラーなどのパートナーと協業する、日本独自の「Lenovo Togetherプログラム」の一環となる。レノボ・ジャパン データセンター・グループ事業本部 事業本部長の上原宏氏は、ISVのティーマックスとレノボが密接な協力関係を築くことで、障害対応やさらなる改善などのエスカレーションもしやすくなると述べ、「われわれとしては自信を持って製品を提供できるようになり、顧客にも安心感がもたらされる」と、その意義を説明した。

今回の協業はLenovo Togetherプログラムの一環

 「ベンダー主導で決まる高額なデータベースコスト、保守コストの問題については多くの顧客も気づいている。その一方で、データベース移行となると不安もつきまとい、顧客はなかなか移行に踏み切れずにいるのが実態。ティーマックスソフトとの協業を通じてデータベース移行の敷居を下げ、ベンダーロックインを打ち破って、両社で顧客のTCO削減に寄与していきたいと考えている」(レノボ 上原氏)

 さらに上原氏は、まずは市場でのプレゼンスを高めることが重要であり、国内企業における導入実績を積み重ねること、パートナーエコシステムを拡充することに努めていくと述べた。

 また日本ティーマックスソフト 代表取締役社長の佐藤成徳氏は、Oracle DB環境からの移行支援ツール「T-Up」を紹介した。最新版のT-Upは、アプリケーションから既存DBへのアクセスログを収集/分析することで、あらかじめTiberoとの互換性を評価する機能も備えている。「これまで顧客環境で調査したデータを見ると、既存アプリケーションの互換性は平均で97~98%程度という結果が出ている」(佐藤氏)。

Oracle環境からの移行支援ツール「T-Up」。事前に既存アプリケーションの互換性評価もできる

 佐藤氏もまた、コスト面で優位性のあるZetaDataやTiberoを事前検証済みのレノボサーバーと共に提供することで、企業規模を問わず競争力向上のためのIT導入、データ活用環境構築をより活性化できるのではないかとの期待を語った。

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