あのミリタリー風バイクを作った工房
第27回、第28回でご紹介した米軍の古い軍用バイク「ハーレーダビッドソンWLA」のレプリカは、ヤマハの「ヴィラーゴ250」を改造したものでした。WLAの排気量は45キュービックインチで約737cc。ヴィラーゴ250は1/3の排気量しかありませんが、見た目はWLAそのもの。エンジンにもダミーのヘッドやプッシュロッドが取り付けられていて、詳しくないワタシにはパッと見では区別がつかないほどです。
WLAは左足のペダルがクラッチでタンクの左にシフトレバーが付いていますが、レプリカではヴィラーゴそのままに左足がシフト。さらに、キックペダルがセルモーターのスイッチになっているなど、見た目とは裏腹に機能は現代的です。
このマニアックなバイクを作ったのは群馬・藤岡市のKT.ARTSさん。販売もしているのですが、1台作るのに相当時間がかかるため、在庫があればお譲りしますという感じだそうです。
同じく第28回でご紹介した「M3ハーフトラック」も、KT.ARTSさんがレストアした車です。
こんな物ばかり次々と出てくるあたり、マニア向けのバイク屋か車屋、はたまたミリタリーショップかと思いきや、さにあらず。本業は鉄とモルタルで造型を行なう、インテリア・エクステリアの設計・製作・施行会社なのです。
工房兼ショールームの建物は、まるで中世ヨーロッパの古城のような外観。すべてモルタルと鉄でできています。
そのKT.ARTSさんが、今度は米軍払い下げの「ウィリスMB」をレストアし、納車に行くというので同行させていただきました。
ちゃっかり助手席に乗せていただき、納車先まで10分ちょっとのドライブです。到着した先は……なんと車屋さん! 車屋さんに納車するって一体何屋さんなのかと(笑)
こちらの車屋さんもまた相当マニアックな感じで、昔のフィアット500やメッサーシュミットなどが置かれていました。そして帰りは、これもまた激レアなフィアット124ベルリーナで送っていただいちゃいました。ああ、なんという幸せ。
KT.ARTSさんに戻ったところで、ちょうどお昼時。うどんを食べに行くことになりました。
乗って行った車はコチラ。
米軍払い下げのダッジWC-57、通称コマンドカーです。元々1/2tトラックとして作られたWCシリーズですが、コマンドカーは3/4tにアップされた改良型です。こんなマニアックな車でうどんを食べに行くことになろうとは! 幸せ過ぎる!
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