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いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第7回

Astell&Kernの次世代中核機種

ハイレゾ機を買うなら、この線を攻めたい「AK300」を聴く (1/3)

2016年07月03日 19時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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 Astell&Kernの最新ハイレゾプレーヤー「AK300」が編集部に到着した。

 AKシリーズは、いまや高級価格帯ハイレゾプレーヤーの“代名詞”的な存在だ。最上位の「AK380」「AK380 Copper」を筆頭に、高機能、高音質、そして高価格な製品を数多く輩出してきた。AK300は、このAstell&Kernブランドが持つ「音質」と「機能」という魅力を高水準に備えつつ、価格も何とか手の届くレベルにした機種と考えると分かりやすい。

 AK380の完成度の高さは、改めて言うまでもない。しかしながら、実売で50万円近い高価な機種でもある。その後、機能を一部絞った「AK320」が約半額で登場したが、それでも実売25万円弱。“音楽を楽しむ”だけに数十万円のプレーヤーを手に入れようと考えるのはなかなか限られた層だろう。

AK380。現在Astell&Kernのポータブルプレーヤーではトップエンド機。

 そこで登場するのが「AK300」だ。AK300は、後で詳しく述べるが仕様的にはAK320とほとんど差がない。音質面ではもちろんAK380のエッセンスを共有している。ヘッドフォンのバランス駆動や、Wi-Fi/Bluetooth、DLNAでのネットワーク再生機能といったこの種の製品としては“フルスペック”と呼べる充実した機能も備えている。

 といいつつも、価格は10万円を軽く超えてしまう。高価な機種であるのは変わりない。ただし「ウォークマン NW-ZX2」など国内ハイエンド勢もこのあたりの価格帯を狙っている。「どうせ買うならいいものを……」と考えるなら、少しがんばってこのあたりの機種を選びたい。

NW-ZX2。価格的にも競合機種になるだろう。

 実際に聴いてみた印象としては、当然上位機種とのクラス差はある。しかしその差は思いのほか小さい。機能・音質に加え、個性的なデザインやAKシリーズならではの拡張性も備えた“現実味のある選択肢”と言える。

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