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Tangoを利用したARアプリ3つを動画でお届け

レノボ「PHAB2 Pro」実機レビュー!Tangoで新世代のAR技術を体験

2016年06月14日 10時00分更新

文● ゆうこば(Yutaro Kobayashi)

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「Tangoなし」のモデルも大型端末好きは要注目

 さて、今回発表になったPHAB2 Proには同じディスプレーサイズの2種類の兄弟機が存在します。それが「PHAB2 Plus」と「PHAB2」で、どちらもTango用の追加カメラはありませんが、スペックと価格のバランスのとれた端末に仕上がっています。

PHAB2 Plus

 PHAB2 Plusは、Tango用カメラこそないものの、背面にデュアルカメラを搭載した写真特化のファブレット。カメラの数とTangoのロゴ以外、外観的な差はありません。スペックはディスプレーがフルHD解像度(1080×1920ドット)、CPUがMTK8783(1.3GHz、オクタコア)なぶん、Proよりやや劣ります。

背面にはカメラが2つ。2つの画像をかけあわせることで、よりボケ味の利いたものや明るい写真が撮れる

 ただし、Proと同じドルビーのサラウンド音響技術「Dolby Atmos」とサラウンド録音技術「Dolby Audio Caputure」を搭載。価格は299ドル(約3万2000円)と非常にお買い得と言えるでしょう。

「PHAB2」にもドルビーの技術が入っている

 「PHAB2」の特徴と言えば、なんと言ってもPlusを上回るお買い得さ。ディスプレーはHD(720×1280ドット)、CPUもMTK8735(1.3GHz、クアッドコア)とPlusよりさらに下がりますが、メモリーは3GB、ストレージは32GB。日本で言えば3万円強ほどしそうな構成ですが、予想実売価格は199ドル(約2万1000円)です。

 ProとPlus同様にドルビーの技術は搭載するなど「9型クラスのタブレットは大きくて持ちたいけど、大画面でウェブや映像を楽しみたい」といったユーザーにはピッタリですね。

3機種とも日本語ローケルはアリ、日本展開に期待!

 気になるのはやはり日本への投入予定。既報のとおり、レノボ・ジャパン広報は現状予定なしとしていますが、レノボ本社の幹部は「日本市場への投入は前向きに検討したい」と述べており、期待は高まるところ。

 また、3機種ともに技適マークはなかったものの、日本語ローケルはしっかり入っているため9月のグローバル展開以降に海外旅行などへ出かける場合は、コレクションに加えるといったことも検討できますね。

PHAB2 Proは独自メニューもしっかり日本語化可能

PHAB2 Plusにも

PHAB2にも日本語ローケルはあり

 Tango搭載のPHAB2 Proは、特徴の違いがわかりづらい現在のスマホ市場に圧倒的なアイデンティティーを示すだけではなく、スマホというものの「新しい活用方法」を具体的に提案しています。電話やウェブ、メッセージ機能が使え、カメラやゲームができるだけがスマホではない。ぜひ、日本人の我々もそんな未来に生かせる技術を身近に体験してみたいものです。

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