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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第30回

米軍の寝袋とスリーピングマットが快適で高性能すぎる

2016年06月12日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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ミリタリーなテントにはミリタリーな寝袋

 (前回までのあらすじ)
 子どももすっかり大きくなり、テントで寝るどころか旅行にも一緒に行ってくれなくなってしまった今日このごろ。使わなくなったキャンプ用品もそのほとんどを手放し、アウトドアからは遠ざかっていた。しかしハンヴィーを買ったおかげでまたアウトドアに傾きつつあるワタシは、ミリタリーなテントを買ってミリタリーキャンプに参加していた――。

テントはもちろんハンヴィーの横に立てました

 とアニメのアバン的な感じで書いてみましたが、前回ご紹介したのは米海兵隊のテント「MARINE COMBAT TENT」。テントの中でごろ寝してもいいのですが、テントと言えばやはり寝袋です。今回はそのテントの中で使った寝袋とマットをご紹介します。

パッキングされた状態では直径35センチ、長さ70センチぐらい。直径がテントの倍ぐらいあります

3つのモジュールで構成されています

 寝袋の名称は「MODULAR SLEEPING BAG SYSTEM」。テント同様、これも米軍の払い下げ品です。MODULARの名前のとおりモジュール式になっていて、組み合わせによって華氏50度から-30度、摂氏でいうと10度から-34.4度まで使えます。

 パッキングされた状態が結構大きめなのですが、それもそのはず、中には3つの寝袋が丸めてパックされているのです。

ブラック、グリーン、迷彩の3つのモジュールから構成されています

 キャンプ場ではテントが狭くて寝袋を広げることができず、地面に置くのもアレなので、ここからは家で撮影しています。ありがちな話ですが、家で広げてみたらかなりデカい。人が丸々入れるんだから当たり前ですよね。

 グリーンのモジュールの名称は「MODULAR SLEEPING BAG PATROL, TYPE I」。ロットによってはTYPE Iがなくて、『MODULAR SLEEPING BAG PATROL』とだけ書かれていることもあるようです。

MODULAR SLEEPING BAG PATROL, TYPE I。摂氏-1度までの比較的暖かい場所で使います

 寝袋には、封筒型とマミー型があります。封筒型は布団を袋にしたような封筒のような形をしているタイプ、マミー型はもっと身体にピッタリとしたどちらかというと寒冷地向けのタイプ。このMODULAR SLEEPING BAGはマミー型です。

 名前にPATROLと入っているので哨戒時用ということなのかな。フワフワで柔らかくとても軽いので、確かに持ち運びには便利です。質感的には軽めのダウンジャケットみたいな感じで、生地表面は格子柄になっていて、裂けにくいリップストップ生地であることがわかります。顔のところはドローコードですぼめることができるので、薄いといえども耐寒性は抜群。単品でも使用可能で摂氏-1度まで耐えられます。撥水加工もされています。



 ブラックのモジュールは「MODULAR SLEEPING BAG INTERMEDIATE, TYPE II」。「MODULAR SLEEPING BAG INTERMEDIATE COLD」という名前なことも。

MODULAR SLEEPING BAG INTERMEDIATE, TYPE II。ちょっと寒めな摂氏-23度まで

 INTERMEDIATE COLDは中ぐらいに寒いときという感じ。ちょっとカッコよさげにいうと、中間寒冷時用でしょうか。これも生地はサラサラとした撥水加工済みのリップストップナイロンです。中綿の厚さはグリーンの倍以上ありそうでちょっと重め。単体では摂氏-23度まで使えるそうなのですが、寒がりのワタシ的にはどこが中間寒冷なんだよ! という耐寒性能です。



 迷彩のモジュールは「BIVY COVER」。

 BIVYはBivouac(ビバーク)の略とのことで、野宿するときに使うというような意味のようです。タグにはPATROL SLEEPING BAGやINTERMEDIATE SLEEPING BAGと一緒に使うと書かれています。ゴアテックス製なので防水・防湿性能は抜群。寝袋単体では夜露で濡れてしまいそうとか、ちょっと寒いというときに使うのかな。暖かい場所では単体で使えるとも書かれているので、夏にはこれ1枚でもいいのかもしれません。

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