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T教授の「戦略的衝動買い」 第382回

表紙から罫線まで全部手作業! ツバメ史上初の革製「ツバメ・ダ・ヴィンチ手帖」

2016年06月08日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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ブランドロゴを金箔でエンボスして完成!

裏表紙の下の方にツバメノートのブランドロゴを金箔でエンボスする

裏表紙の下の方にツバメノートのブランドロゴを金箔でエンボスする

あこがれのツバメノート謹製になった瞬間だ

あこがれのツバメノート謹製になった瞬間だ

 最後に、ツバメ・ダ・ビンチ手帖の裏表紙には、ツバメノートのブランドロゴである「日の出ツバメ」が革職人の手で金箔押で配置されている。

続いて表紙にエンボスするためのダ・ヴィンチの3つの発明品を表わした、極めて大きなプロダクト・ロゴの真鍮押し型

続いて表紙にエンボスするためのダ・ヴィンチの3つの発明品を表わした、極めて大きなプロダクト・ロゴの真鍮押し型

熱を加えながら慎重に押し型を革表紙に位置合わせして押し込むと、表紙のエンボスができ上がり、ツバメ ダ・ヴィンチ手帖の完成だ

熱を加えながら慎重に押し型を革表紙に位置合わせして押し込むと、表紙のエンボスができ上がり、ツバメ・ダ・ビンチ手帖の完成だ

 そして、ツバメ・ダ・ビンチ手帖の顔である革表紙の中央には、万能の天才であるレオナルド・ダ・ビンチの多くの発明品の中から、3つの特徴ある発明品をアイコンとしてデザインしたものをエンボスした。

 メンバー全員のレオナルド・ダ・ビンチへのオマージュから生まれたアイコンは、左から「ヘリコプター」、「ウィトルウィウス的人体図」、「ジャイアント・クロスボウ」の3つが革職人の手で丁寧にエンボスされている。ウィトルウィウス的人体図にはThinking Power Notebookのマスコットである“スカルおじさん”を採用した。

 ツバメ・ダ・ビンチ手帖は、このように、極めて貴重な材料を贅沢に使い、紙、本、革の専門の職人が惜しみなく時間と情熱を傾けて仕上げた限定100冊だけの最高品質の手帖なのだ。完売しても次のプランは未定で、また一から革を探す段階から再試行することになるだろう。

 貴重な思いつきやアイデア、決して忘れてはならない人生や仕事の極めて大事なモノやコト、これらを記述する貴重な備忘録として、人生に一冊のツバメ・ダ・ビンチ手帖を使ってほしい。値段は確かに高いが、プライスレスなクラフトマンの時間と思いが一杯詰まった手帖だ。

中華タブレットが買える値段だが
世界に誇れる日本純正のノートという価値がある

少し使っていくうちにエイジング効果で表紙の色も変化する。カラムシのしおりもそこは同様だ

少し使っていくうちにエイジング効果で表紙の色も変化する。カラムシのしおりもそこは同様だ

 我々が2008年以来、ずっとThinking Power Notebookを継続している大きな目標の一つに、毎年、総売上の5%を視力障害者の支援団体に寄贈するというプログラムがある。

 ツバメ・ダ・ヴィンチ手帖も従来のすべてのThinking Power Notebook同様、このプログラムの対象商品だ。皆様の善意は必ず反映できる仕組みとなっている。

 秋葉の裏通りに行けば、そこそこの中華タブレットが1万円以下で買える時代だ。そんなこんなで何かにつけ、「コスパ命」の世知辛い世の中ではあるが、ぜひとも、値段は高いが、その価値のある“全工程、日本の職人の手作り手帖”であるツバメ・ダ・ヴィンチ手帖を使ってみてはいかがだろうか。

ツバメ ダ・ヴィンチ手帖(上)と同時に発売したツバメ ダ・ヴィンチ スクエア大学ノート(下)

ツバメ・ダ・ビンチ手帖(上)と同時に発売したツバメ・ダ・ビンチ スクエア大学ノート(下)

ツバメ・ダ・ビンチ手帖は少しだけクラシカルな1960~70年台の製品とマッチングがいい感じ

ツバメ・ダ・ビンチ手帖は少しだけクラシカルな1960~70年台の製品とマッチングがいい感じ

スクエア大学ノートはドイツデザインの筆記具なども似合うだろう。“正確”“精度”“厳密”というイメージのものならピッタリだ

スクエア大学ノートはドイツデザインの筆記具なども似合うだろう。“正確”“精度”“厳密”というイメージのものならピッタリだ

 ツバメ・ダ・ビンチ手帖と同時に、ミシン目で各ページを切り取ることができ、切り取ったページが182mm画の正方形になる「ツバメ・ダ・ヴィンチ スクエア」も発売された。

 こちらも、同じ5mm方眼でB5版横変形120ページだ。デザイナーや建築家、さまざまなプランナーやプロジェクト・リーダーのために企画開発した真四角なツバメ大学ノートだ。

 夢の実現には金に糸目をつけず、全工程を日本の専門職人の手作業のみで完成させた総革製の「ツバメ・ダ・ビンチ手帖」。どんどん描いて消費して結果を出していく使い方の「ツバメ・ダ・ヴィンチ スクエア」大学ノート。いずれも伝統的なツバメフールス紙を使った日本の生み出した世界に誇れる本物だ。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:「ツバメ・ダ・ビンチ手帖」
ツバメ中性紙フールス(クリーム色)使用、5mm方眼

価格:7250円(税別)


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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