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COMPUTEX TAIPEI 2016レポート 第34回

ポンプが存在しない不思議な水冷キットをCOMPUTEXで発見

2016年06月04日 01時41分更新

文● 山県 編集●北村/ASCII.jp

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 PCケースや水冷キットの取り扱いで知られるRAIJINTEK。COMPUTEX TAIPEIの同社ブースで、ユニークなオールインワン水冷キットを発見した。なんでも、水冷キットに必須と思われるポンプがなくても動作するという。

見た目は普通。しかし、ポンプなしで動作するユニークなオールインワン水冷キットなのだ

 「Pumpless AIO」(仮称)と呼ばれているこの水冷キット。いわゆる展示品ではなく、扉の向こうにある商談ルームに置いてある“隠し玉”的なアイテム。一見すると従来のオールインワン水冷キットに見えるが、ポンプが非搭載となっているのが特徴だ。

 メーカー担当者がデモとして用意したのは小皿と熱湯が入ったポット。CPUに見立てた小皿に水冷ヘッドを置き熱湯を注ぐと、内部の冷却水が太いほうのチューブからラジエーターへ、さらに細いほうのチューブを経由し水冷ヘッドへ戻るのが確認できた。

ちなみに、ラジエーターは常にトップマウントにする必要がある。ファンレスでの駆動も可能かもしれない

 冷却水が対流し始めるのは「水冷ヘッドが50度前後になった時」とのこと。ポンプがないために安価になるのでは? と思ったが「密閉性を高める作業が必要なため、コストがかかっている」らしい。製品化への道のりはまだまだと言ったところだが、はたして発売されるのだろうか。

【取材協力】

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