コロプラ子会社の360Channelが5月26日、無料の360度動画配信サービス「360Channel(サンロクマルチャンネル)」をリリースしました。一体どんなふうに、どれだけ楽しめるサービスなのか。筆者の体験も交じえつつレポートします。
360Channelの特徴は3つ。「プロが製作した高品質な360度動画コンテンツを、無料で視聴できる点」がひとつ。「VRヘッドマウントディスプレーのほか、PCやスマートフォンなどマルチデバイスに対応している点」、また見たい動画をリスト化できる「お気に入り機能」もあります。
動画は20本。けれどけっこう楽しめる
サービス開始時点で用意している動画は、「チュートの真夜中にヤりたい事! グラドル ガチ誘惑グランプリ」「日本の旅」「発掘! 次世代アイドルLIVE」「The Performars ~達人~」「ANA機体工場見学」「熊本地震 ~被災地の記録~」。合計で20本の動画があり、動画1本はおよそ5~10分ほど。
「動画20本って、すぐ観終わっちゃうんじゃないか」と思っていました。しかし案外、見応えがあるのです。
体験してみて思ったのは、360度動画の5分間はなかなかの情報量だということ。なにせ360度あるので見どころが多いのです。同じ動画でも、どこを見るかによって違う発見があるはず。
これは筆者の感想ですが、ぐるぐる回りながら動画を見るのは、だら~っと動画と眺めるのの何倍も体力を消耗します(単純に、ヘッドマウントディスプレーの重さもあるとは思いますが)。そのため20本を一気見するのはおそらくムリですが、その分ちょっとずつ動画を楽しめそうです。
360Channelの理念は「360度動画のテレビ局になりたい」。
360Channelは、YouTubeよりもNetflixのような配信サービスに近いイメージです。というのも、ユーザーが360度動画をアップロードするようなサービスは一切考えていないそう。あくまでテレビ的に、“プロが製作したオリジナルコンテンツ”にこだわります。
360度/VR動画の初体験によさそう
スマホからの視聴時はハコスコやGoogle Cardboardで楽しめるモードに設定することもできますが、なにも装着せずスマホ本体を動かすだけでもOK。もしくは指で視界を操作するモードも可能なので、電車内など周りに人がいる場所でも見ようと思えば見れます。
ただし動画はストリーミングで読み込むため、360度ある分、通信量はそれなりに多そう(通信状況があまり良くない場合は、低画質で表示するとのこと)。周りに人がいない自宅で、Wi-Fi環境で、高画質で、没入できるVRヘッドマウントディスプレーを装着して楽しむのが一番オススメです。現在はGear VRとOculus Riftに対応しています。
何はともあれ、無料で楽しめるのは最高です。VR動画や360度動画をまだ見たことがないという人も、手持ちのスマートフォンで手軽に楽しめます。スマホで見る分にはアプリをダウンロードする必要もないので、まずは体験してみてはいかがでしょう。