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学内全域にHPE ArubaのAP×95台

花園大学が無線LAN整備、アクティブ・ラーニング推進へ

2016年05月17日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(以下、HP Aruba)は5月16日、学校法人花園学園 花園大学の全学無線LANネットワークを構築したと発表した。

 1872年に創立、1949年に新制大学として設立された花園大学のキャンパスでは、現在2000名余が学生生活を送っている。「禅的仏教精神による人格の淘治」という建学の精神を具現化し、自立した人材へと各学生の成長を促すため、「日本一面倒見の良い大学」「アクティブ・ラーニング(能動的学修)の拡充」「地域連携の推進」という3つの課題に注力しているという。

 とりわけ教育施策の中心に据えてきたのがアクティブ・ラーニングの推進だ。これまでも出席簿の代わりに学生が授業の感想や質問を記入するコミュニケーション・カードの導入や、大学ポータルに学生が書き込んだ授業に対するつぶやきをリアルタイムで表示するシステムを構築するなど、様々な先駆的試みを重ねてきた。

 一方、スマートデバイスやPCなど学生・教職員が使用するモバイル端末が急増し、授業・研究で取り扱うデータ量やビデオ会議の利用拡大に伴い、ネットワーク環境の整備が急務となり、無線LANの全学設置に踏み切った。

 学生のアクティブ・ラーニングを支援するうえで重視したのが、学生との双方向性を高めながら、「学生に負担をかけない」という点。これからの社会をリードする人材育成に向けて、スマートフォンやタブレットなどを学修や課外活動に積極的に利活用できるようにするため、各学生がパケット代などの心配なく必要なだけ利用できる環境を整備することが重要と考えた。

 また、大教室で100名規模の学生が出欠確認や情報収集などで一斉にネットワークアクセスするような高密度環境化でも、接続や速度遅延により授業に支障を来すことのない安定した通信環境を整備すると同時に、セキュリティも考慮した環境構築が計画された。

 これら高度なネットワークインフラを、学生の負担増にならないような予算的制約の中、効率的な管理運用が図れる包括的な無線LANソリューションを検討。事前の実証を経て、HPE Arubaの無線LANソリューションが選ばれた。

 学内全域に配置された95台のAruba Instant AP(コントローラ内蔵のアクセス・ポイント、以下IAP)を利用すれば、無線状況の可視化や設定変更などの集中管理を、無線LANコントローラを別途導入することなく実現。さらにAruba AirWave統合ネットワーク管理を利用することで、容易に現場状況を把握でき、今後の投資に関してもログから客観的データ収集ができる点も決め手になったという。

 現在、教室、事務局、研究室、図書館、食堂など学生が集う場所をほぼカバーする形でAPが配置され、出欠確認などの授業運営支援ツール、ラーニング・コモンズでの電子黒板、モバイル機器活用のインフラ、授業内で活用される大学ポータル上のSNS、他大学とのWebミーティングなど、きわめて多様な場面で活用。平日は常時500アカウント程度が接続され、高い利用率で運用されるようになった。

 セキュリティに関しても、主に1つのSSIDで、学生、教員、職員という3つのロールに応じてアクセスを詳細に制御し、Radiusサーバを経由してVLANを分けている。その他一部特別スペース向けに専用のSSIDを割り当てたり、必要に応じて逐次ゲストに開放する運用を行っているという。

 今後は、今回の無線LAN基盤を基礎として、(1)「地域連携の推進」を具体化する災害時のWi-Fi解放、(2)教育研究機関間におけるWLAN相互利用を可能にするeduroamへの積極的対応、(3)障害をもつ学生などの受け入れを可能にするICTを活用した最適な学修環境の整備・提供、(4)アクティブ・ラーニングの手法としてのMOOC(Massive Open Online Course)の実証・活用などに取り組んでいく。

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