どもどもジサトライッペイです。
アスキーの自作PC大好き集団“自作虎の巻”こと、ジサトラの全国自作PC普及計画「ジサトラニコ生出張」。第2回目は4月23日に香川県高松市のパソコン/パーツショップ「パソコン工房高松店」から放送しました。みなさまご覧いただけましたでしょうか? おかげさまですごく盛り上がり、高松のみなさんに自作PCの楽しさをしっかり伝えられたと思っております。まだ、観ていないよーという方はタイムシフト(4/30まで視聴可能)でご覧くださいませ。
小型PC自作の真髄をご覧いただく予定でしたが
今回のテーマは「小型PC自作」ということで、僕は話題のPCケース『黒鼓 KT-PI314』を使ったMini-ITX自作と、人気の超小型ベアボーン『NUC』を15分で5台組む“わんこ自作”に挑戦しました。第1回目の愛知県グッドウィル豊橋店放送では僕の自作の出番はありませんでしたが、今回は初の冠コーナーですごく緊張しておりました。しかし、いずれの自作PCも完成したら、視聴者&来場者プレゼントにする予定でしたので気合入りまくりです。でも、せっかく後輩のショータから良いドライバーを借りてきたのに、時間内に完成しなかったらどうしよう、という不安で前日はほとんど眠れませんでした。
そんな僕の緊張とは裏腹にジサトラ見習いのつばさが隣でとんでもないことを始めました。
僕がPCを自作する横でうどんを作ると言うのです。
僕がMini-ITXマザーをPCケースに組み込んでいる横で、うどん粉をびったんびったん練るつばさ。固唾を呑むお客さん、そしてパソコン工房高松店のスタッフ。「自作PCもうどん自作も、自作は自作だろう!」というつばさイズムが全開オープンでこのような奇奇怪怪な放送になってしまいましたが、そんな我々の所業を笑顔で許可してくださったパソコン工房高松店の店長さん並びにスタッフの皆様に深く感謝です。本当にごめんなさい。
そんなうどん粉舞い散る劣悪な環境でも、見事Mini-ITX自作は成功しました。まあ、制限時間が1時間ということで、初見のパーツとはいえかなりゆったりめでしたので正直そんなにすごいことではないのですが、気になった方はぜひ挑戦してみてください。ちなみに、僕が使ったパーツ構成は以下です。OSなしで6万円台前半ぐらいのお手頃構成ですが、ここにロープロファイルグラボ(内部のクリアランスに注意)を追加してライトなゲーミングマシンにしてもいいかもしれません。
●Mini-ITX自作のパーツ構成
CPU:インテル『Core i5-6500』(4コア/4スレッド、TDP65W)
実売価格2万3600円前後
マザーボード:GIGABYTE『GA-H170N-WIFI』(Intel H170)
実売価格1万5700円前後
メモリー:Crucial『CT2K4G4DFS8213』(DDR4-2133、4GB×2)
実売価格4800円前後
SSD:SanDisk『SDSSDA-240G-J25C』(2.5インチSATA、240GB)
実売価格7800円前後
電源ユニット:SCYTHE『CORE-SFX300』(SFX、300W)
実売価格3500円前後
PCケース:ITC『黒鼓 KT-PI314』(ミニITX)
実売価格8400円前後
合計価格 6万3800円前後
そして、次なるチャレンジはNUC5台の15分早組みです。こちらは初見ではなかったので、すごく自信がありました。僕のNUC自作は平均2分で、過去最高タイムは1分41秒だったからです。
というわけで、もし仮に15分以内で5台組み終わらなかったら、組めなかった台数分買い取って自腹で視聴者&来場者プレゼントにすることになりました。しかし、僕は番組で過去、自腹をしまくっているので心配になった母親から3月の6時間ニコ生でアスキーに物言いが入り、なぜか僕以外のジサトラメンバーが自腹で払うことに……。これは相当きまずいです。もし失敗して東京に帰ったらジサトラメンバーに顔向けできません。
組めなかったら自腹でプレゼントするメンバーは?
では、僕が失敗したら一体どのジサトラメンバーが払うか? そこは公平に各メンバーの名前と顔を印刷したプリントが入った封筒を6つ用意して、表にはA~Fのアルファベットを書き、ニコ生のアンケートで一番多かったアルファベットが書かれた封筒の中に入っていたメンバーが自腹で払うというルールにしました。誰になっても恨まれないシステムです。僕以外は……。
早組み前にはジサトラメンバーからの応援メッセージが流れました。どんどんプレッシャーが上がっていく中、ハッチからのメッセージはもし僕が失敗したら彼が日頃ご執心のゲームガチャ(月に3~6万円ほどぶっこんでるそうですよ)を止めて払うという内容で、「じゃあ自腹メンバーがハッチになったら失敗してもいいかな」という気分になりました。むしろそのほうが彼のためかなと思ったんですよね。
そして、厳正なニコ生アンケートの結果、“E”の封筒に書かれていたメンバーということなりました。ドキドキしながらつばさが封筒の中を開けると、そこには「ショータ」とありました。かわいそうすぎます。メンバー最若手で、僕のために虎の子のドライバーまで貸してくれたこの無垢な若者に自腹なんてさせるわけにはいきません。これで、本当に絶対に失敗するわけにはいかくなくなりました。
1台目でまさかの4分経過……ショータ、ごめん
平均自作タイム2分とはいえ、そこは僕もジサトラ。自作PCのプロ。急いで自作しながらも工程を一個ずつ丁寧にご観覧いただいているみなさまに説明しながら進めていましたら、なんと1台目のNUCが完成した時点でタイマーに表示されていた残り時間は11分を切ろうというところ。まずい。1台に4分もかかっている。脳裏にショータの悲しそうな顔が去来しました。これはヤバイ!!!
ACアダプターとUEFI表示用の液晶ディスプレーとHDMIケーブルは共用として、ペースを一気に上げます。無心でネジを外しメモリーとSSDを最小の動きで取り付けていき、気付けばあっという間に5台組み上がり、タイマーを見てみると残り時間2分51秒。結果、12分9秒で5台組み上がりました。本当にほっとしました。なお、今回作ったNUCのスペックは以下です。OSなしで3万円とかなりお買い得な構成です。
●NUC自作のパーツ構成
ベアボーン:インテル『NUC5CPYH』(Celeron N3050)
実売価格1万7000円前後
メモリー:CFD販売『D3N1600Q-L4G』(DDR3-1600、4GB)
実売価格3000円前後
SSD:インテル『SSDSC2BW120H601』(SATA、120GB)
実売価格1万円前後
合計価格3万円前後
うどんも無事(?)完成を迎える
さあ、つばさのうどん自作も仕上げに入り、いよいよ実食です。食べてみると、食感は……よく言えば“こしが強く”、悪く言えば“固すぎる”という感じでした。会場にいらっしゃった高松の方いわく、つばさの作り方では水とうどん粉の比率がおかしかったようで、もう少し水を加えればやわらかくなったのではないか、ということでした。うどん作りも奥が深いですね。
という感じで、終わってみればあっという間の3時間放送でした。なお、僕が組んだMini-ITX自作PCとNUC3台は視聴者プレゼント、NUC2台は来場者プレゼントとしてじゃんけん大会で当選者を決めました。次のジサトラ出張は6月に秋葉原で行ないます。全国に自作PCを普及する前に聖地のホームでかましますので、乞うご期待!