皆さんこんにちは。2016年はVR元年と言われ、ゴールドマンサックスが2025年までに、デスクトップPCと同じ規模まで成長するという予測を立てているほど盛り上がってきています。
最近の大きなニュースとしてはプレイステーションが2016年10月に家庭用VR「PlayStationVR」を発売することも発表され、さらに注目が高まりました。
そこで今回は、VRの基本を改めて押さえつつ、VRの可能性について考えてみたいと思います。
最近よく耳にする『VR』とは
VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略式名称となっており、「可能の空間を実現で体験する」という意味を持ちます。
主に目にゴーグルのようなものをかぶり、3次元空間を映像や音響でつくり出したものを投影する機械で、中には、手や身体に装置を装着し、触覚も味わえるものもあります。
装着したまま後ろを向けば、頭の動きに合わせて映像を動かすこともできるため、ゲーム・映像・映画・エンターテイメントなどの分野を、仮想空間上で体験することで、テレビや映画館で見るよりも「没入感」を持つことが出来るのが特徴です。
現在注目を浴びている4つのVRをご紹介!
こちらでは特に強いプラットフォームとして注目をされている4つのVRをご紹介します。
1.Oculus Rift
2016年1月7日に発売された、PCで動かすVRの代表的存在のOculus Rift。実は既に、Facebookが「オープンかつ密接に結び付けられた世界を作る」ために、「楽しく、有用なユーザー体験をもたらような次のプラットフォームについて研究する」ことを目的とし、20億ドルで買収しています。それほど注目を浴びているのです。
特徴としては、画質の解像度(1920×1080)が高く、首を動かした際の画面反応も良く、3D音響が搭載されているので、最も没入感があるVRと言われています。IR LEDをトラッキングさせているVR専用センサーを頭の前に設置することで、ユーザーの動きをVR環境下に反映し、更なるリアリティーを出すことができます。さらに、視野角が他のHMDですと25-45度が通常ですが、Oculus Riftは100-110度と圧倒的に広いのです。
ちなみに価格は、Oculus本体、Xbox Oneコントローラー、ゲームソフト2本、日本への送料で合で9万4600円です。これは高いのでしょうか? 安いのでしょうか?
2.HTC Vive
こちらは2016年3月1日から発売されており、PCゲームのオンラインストア「Steam」と提携しています。HTC社がValveと開発したバーチャルリアリティシステムViveでルームスケールVRを楽しめることが特徴です。
「1.」で紹介したのOculus Riftとの大きな違いにもなりますが、HTC Viveは部屋全体をトラッキングできることです。Oculus Riftは頭の前にVR専用センサーを設置し、ユーザーの動きをVR環境に反映していましたが、HTC Viveは部屋の中に最大5×5メートル離して設置すれば、VR環境内を歩いたり動き回ったりする体験ができます。より、VRの世界の中に没入したという体験が出来ること間違いなしです。
こちらの価格は11万1999円とOculus Riftより少し高めのようです。
3.PlayStationVR
さて、次は私たちに一番馴染みのある名前PlayStationから2016年10月発売予定の「PlayStationVR」を紹介します。「1.」と「2.」で紹介したVRはPCで動かすものでしたが、こちらはPlayStation4で動かします。全天球カメラなどで撮影された映像にも対応しているようですので、PlayStation4で再生するだけで360度線方向見渡せる映像を楽しむことができ、自分がその映像に入り込んだような錯覚に陥ることができるでしょう。
PlayStationVRの特徴は、何と言っても家庭用VRとして発売されるということ。市場規模の拡大が確実に見込めることから、日本の企業を含む230社以上の世界中のパブリッシャー・デベロッパーが参入を発表し、既に160以上のゲームタイトルが開発され始めています。
既にPlayStation4を持っていれば、VRセット自体は4万4980円で購入できるとのことです。
4.Gear VR
4つ目は、初の一般向けVRとして2015年12月18日に発売されたSamsungのスマートフォンGalaxy S6を装着してVRが楽しめるGear VR。
Samsung社とOculus社が共同で開発をしたもので、唯一スマホ向けVRアプリの公式ストア「Oculus Home」があります。「1.」「2.」「3.」で紹介したVRとの一番の違いは、PCやゲーム機と接続しなくてもスマートフォンを装着するだけで手軽にVR体験できるところです。使い方もシンプルで、側面に設置されたタッチパッドで音量調節と操作をします。
価格も1万4900円とかなりお手頃で、難しい設置などの必要もないので、制度の高いVRの中では一番手に入れやすいかもしれません。
実はVRが簡単に手に入る!?
先ほど紹介した4つのVRの他にも実はとっても簡単に、そして激安でVRを手に入れる方法があるのです。それは、マクドナルドの「ハッピーセット」を頼むことです!
と言っても日本ではなくスウェーデンで実際に提供されたもので、その名も「Happy Goggles」。実際の使用方法はこちら。
ハッピーセットを頼んでついてきた「Happy Goggles」に、スマートフォンを設置すればすぐにVR体験が出来ちゃうんです!これはぜひ日本のハッピーセットでもやっていただきたい!!! きっと子供だけではなく大人もマクドナルドに殺到するでしょう…。
さらに、グーグルからもダンボールでできた「Google cardboard」が発売されています。Amazonで1000円ほどで購入できてしまうこちらは、簡易スコープにスマートフォンを設置するだけという簡易VRです。Google Cardboard公式アプリで4種類の体験が可能となっています。
こんな簡単なつくりでも、自分の向いた方向に追従する、360度立体映像の体験ができるのです。まず、手軽にVR体験したい方にとってもお勧めです。グーグルから設計図も公開されているので、子供たちには夏休みの自由研究で作らせてあげるものいい経験になるかもしれません。
日本では体験できるイベントが目白押し!
話題のVRを買わなくとも体験したい!という方に、直近で行われている体験イベントを3つご紹介します。
1.GAME ON ゲームってなんでおもしろい?
お台場の日本科学未来館で5月30日まで行われるイベントです。
まだ発売されていないPlaystationVRが体験できるということで連日大人気!4つのVRゲームが体験可能となっていますが、混乱を避けるために整理券が朝に配られるので足を運ぶ方は気を付けましょう!
2.VR ZONE Project i Can
ナムコが10月中旬まで主催するイベントで、「大人の『やりたい!けど実際はムリ』という夢や好奇心をホンモノの体験として実現する」をコンセプトとしています。地上200メートルの場所に取り残された猫を助ける体験が出来る「高所恐怖SHOW」など、「やりたい!けど実際はムリ」な6つのゲームが用意されています。
完全予約制ですので、体験したい方は公式予約サイトへ。ほぼ空きはありませんが、公式Twitterにてキャンセル待ち情報などをゲットすれば今からでも行ける可能性ありです。
3.SKY CIRCUS サンシャイン60展望台リニューアルイベント
こちらは4月21日にリニューアルされた「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」でVR体験が出来るイベントです。「TOKYO弾丸フライト」「スウィングコースター」の2つが用意されています。
その他にも全国でたくさんのイベントが開催されるので、ぜひゴールデンウィークや夏休みに体験してみてください。
VRの可能性
ご紹介したことを元に考えられるVR市場の成長を予測したいと思います。
スマートフォンで使えるVRの進化による新たな可能性
既に、誰もが持っているスマートフォンと、レンズが装着されたゴーグルが揃えばVR体験は簡単にできる時代になっています。
安く手軽に簡単に、今よりも精度の高いVRが手に入るようになれば、新しいマーケティングツールとしても使えるようになります。没入感が高いことをいかし、広告ツールとしての活用にも期待が寄せられるところです。商品ができるまでの体験や、商品を実際に使用している体験をユーザーにさせることで購買につなげるといったVR広告ができてくるでしょう。
リアルイベント&施設の充実
リアルイベントでの活用は既に始まっていますが、サバゲーなど大掛かりな施設が必要だった体験イベントは、実際に大掛かりな施設に行かなくとも、体育館などに大勢で集まって仮想空間で開催される…、なんてことも起こるかもしれません。
さらに、より仮想空間にリアルに入り込むためには、それなりの施設が必要となる為、VR専用のゲームセンターや遊園地も増えてくるのではないでしょうか?
さまざまな分野での活用
VRはゲームや簡単な映像体験で用いられているイメージが強いですが、実際に国連のキャンペーン活動にも活躍の幅を広げています。
国連は、より深い没入感を味わえるVRを利用し、シリアの現状を世界中に伝えるキャンペーンとして、少女が難民キャンプで過ごす様子を体験させる映像を公開しています。これによって募金・援助を促進させています。
このように娯楽だけではなく、教育・社会問題などの分野でのVR活用も成長していくと考えられます。
最後に
以上のことから、今までTV・ゲーム機・コンピューター・スマートフォンなどのプラットフォームがありましたが、そこに「VR」が当たり前のように入る日はもう目の前まで来ているのではないでしょうか?
昨今、何事も進化が急速になっている中で、VR元年と言われている2016年にどこまで進化を遂げるのか楽しみでなりません。と同時に、各社はさまざまな視点からVR対策を考える必要もでてきそうですね。今後の動向にさらに期待と注目をしていきましょう。