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デジタル時代のアナログオーディオ入門 第2回

1万円台から10万円超まで、レコードプレーヤーはコレが買い!

2016年04月19日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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大理石に極厚アクリルのターンテーブルがカッコイイ!
ティアック「TN-570」

TN-570の外観。人造大理石の模様や和紙のターンテーブル・シートなど見た目のインパクトは大。ボディーの左上に見えるのがモーターのプーリーでベルトドライブの仕組みが露出しているのも珍しい(プーリー部にはカバーも付属している)

TN-570の外観。人造大理石の模様や和紙のターンテーブル・シートなど見た目のインパクトは大。ボディーの左上に見えるのがモーターのプーリーでベルトドライブの仕組みが露出しているのも珍しい(プーリー部にはカバーも付属している)

 同じティアックでもう一台。「TN-570」(実売価格 13万円前後)は、本格的なレコードプレーヤーでオーディオマニア向けの代物。

 10万円を超える中高級機の価格帯になるが、目を見張るのがボディーに採用された人造大理石。これと高密度MDFを組み合わせた2層構造シャーシとしている。

背面の端子部。ストイックなレコードプレーヤーだが、フォノイコライザーアンプ内蔵はハイレゾ対応の光デジタル出力、USBオーディオ出力などデジタル録音派にもうれしい機能も備える

背面の端子部。ストイックなレコードプレーヤーだが、フォノイコライザーアンプ内蔵はハイレゾ対応の光デジタル出力、USBオーディオ出力などデジタル録音派にもうれしい機能も備える

 プレーヤーの構造自体はシンプルなので、剛性を高めたり、振動に強い構造としたりするために、さまざまな素材を使ったモデルがある。人造大理石はマーブル模様も美しく、見た目にこだわる人でも気になるモデルと言えるだろう。

 しかも、ターンテーブルは厚さ16mm、重さ約1.4kgの透明アクリル樹脂を採用。ターンテーブルの象徴であるゴムベルトも露出しており、モーターのプーリーがターンテーブルを回転させている様子を肉眼で確認できるのも憎い演出だ。

 使っている素材は剛性や重量、物性を含めて音質的にも有利な代物だが、これだけ立派な見た目だと、デザイン性重視!? とさえ思ってしまう。

 ところが音質的にもかなり本気の作りとなっている。ベルトドライブ⽅式はモーターが接続されたプーリーの直径と、ターンテーブルの直径の組み合わせで減速⽐が決まるので、後はモーターを定速で回転させるだけで機械的に33 1/3回転や45回転に調節される。

 だから、ゴムが劣化して伸びてしまえば回転数にずれが生じるし、置き方が水平でなければ回転速度に偏りが出る。こうした回転速度のずれを補正するため「PRS3」(Platter Rotation Sensing Servo System)という機構が備わっている。

底面にあるアルミ削り出しのインシュレーター。シャシーもオーディオ回路部とモーターなどのメカ部が分離した構造になっており、ターンテーブル部がフローティングされている

底面にあるアルミ削り出しのインシュレーター。シャシーもオーディオ回路部とモーターなどのメカ部が分離した構造になっており、ターンテーブル部がフローティングされている

カートリッジ部のクローズアップ。シェルは着脱式で、付属するカートリッジはオーディオテクニカ製のVM型(AT100E同等品)だ

カートリッジ部のクローズアップ。シェルは着脱式で、付属するカートリッジはオーディオテクニカ製のVM型(AT100E同等品)だ

 ターンテーブルを回転させるスピンドルの直下には、回転数を測定するためのエンコーダーと光学式センサーが備わっており、随時回転数を検出して、正確な回転速度を保てるようにマイコンでDCモーターの回転を制御しているのだ。

 高さ調整を行なう脚部のインシュレーターはアルミ削りだしを採用。トーンアームも針圧調整やアンチスケーティング調整が可能。そして、カートリッジシェルの着脱が可能で、カートリッジを手軽に交換できる。

和紙のターンテーブル・シートは専用のケースに収められている。ケースごときちんと保存しておきたくなる豪華さだ

和紙のターンテーブル・シートは専用のケースに収められている。ケースごときちんと保存しておきたくなる豪華さだ

 本製品には、静電気に強くホコリの付着に強い「和紙」のターンテーブル・シートが付属する。十分な重さを持ちソリにも強い構造とするために合成紙のストーンペーパーを芯紙として両面に和紙を貼り合わせている。音質的に優れた素材というだけでなく、見た目もふくめてこだわりが充ち満ちている。

 かなりマニアックな作りのモデルなのだが、より手軽に使えるようにするため、フォノイコライザーアンプを内蔵。しかもA/Dコンバーター(シーラス・ロジック製CS5361)を内蔵しており、リニアPCM最大192kHz/24bit出力ができる(192kHzのほか、96kHz、44.1kHzが選択可能)。

 こうしたハイレゾ品質のデジタル出力は光デジタル出力でのみ可能で、USB出力は48kHz/16bitのCD品質となる。なお、回転数は33 1/3回転と45回転に対応し、操作はすべて手動となっている。

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