2万3800円(税別)という手頃な価格で、セカンドマシンとして持ち運んで使うのに適したWindowsタブレットPC「Diginnos DG-D09IW2」。今回は、その主目的でもあるタブレットとしての使い勝手について検証してみた。
タッチディプレーの感度はとてもいい
ディスプレーをタッチしての操作は非常に快適だ。敏感すぎて、指を近づけるだけで反応してしまうマシンがたまにあるが、「Diginnos DG-D09IW2」ではそのようなこともなく、的確に思った通りの操作ができるという印象だ。
タスクバーの右側から「アクションセンター」を表示させると、タブレットモードへの切り替えができる。タブレットモードは文字通りタブレットPCとしてのUIに変換されるので、タブレットとして使うには便利だが、Windowsマシンとして使うときには少し不便な面がある。今回はそのあたりを中心に解説してみたい。
Windowsモードとタブレットモードを切り替えて使う
「Diginnos DG-D09IW2」は、Windowsマシンである。形状こそタブレットではあるが、当然のことながら普通にWindowsマシンとして使用することができる。例えばそのままでブラウザーを使うとこのような画面となる。
1900×1200の液晶なので、だいたいのサイトはきちんと表示できるだろう。しかし、タブレットとして縦持ちにした場合にはこのようになってしまう。
ASCII.jpの横幅は1060pixelなので1200pixelに収まるはずなのだが、右側が切れてしまう。これはエッジのデフォルト設定が150%になっているせいなので、100%に設定し直せばもちろん画面内に収まる。しかし、100%の表示では、行間が狭く、リンクがタップしづらくなる。これをタブレットモードにした場合の表示は下記のようになる。
左右幅がぴったりにはならないものの、ほぼすべてが表示されており、タップもしやすい。このあたりの画面表示については、普段閲覧するサイトにもよると思われるし、好みもあると思うので、最初のうちはいろいろカスタマイズする必要があるだろう。
タブレットモードで注意しなければならないのは、完全なマルチタスクではなくなる点だろうか。基本的にウィンドウを切り替えて使う形になるので、複数のウィンドウを立ち上げておいて同時に何かを行なうことができない。Windows PCでマルチウィンドウに慣れてしまっているとそのあたりを不便に感じるかも知れないが、メインマシンとしてではなくサブ的な使い方をするマシンと割り切った使い方をすれば問題はないだろう。
文字入力のソフトウェアキーボードはスペースを使う
タブレットとして使う場合の文字入力はソフトウェアキーボードを用いる。このソフトウェアキーボードが画面を占める面積がわりと広い。
横持ちの場合、キーピッチがちょっと狭いが、かろうじてブラインドタッチできないことはないサイズのキーボード。ソフトウェアキーボードのため、当然のことながら指をホームポジションに置いておく(指で触れておく)ということはできないので、結局は1本の指で入力する形になる。
ソフトウェアキーボードはQWERTY配列のほか、携帯のようなテンキーモードと手書き入力モードが用意されている。
テンキーモード、手書き入力モードの場合、入力する文字列は推測変換から選ぶ形が無難だろう。特に手書き入力では4文字しか入力できないので、長い用語などはどうしても推測変換から選んでいくことになる。ここも慣れだが、細かく変換して入力していくことができないことと、思ったような候補が出てこない場合もあるので、長文を打つことが多い場合にはやはりキーボードセットが欲しくなるだろう。
次回は、そのキーボードセットの使い勝手などについて解説してみたいと思う。