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ロボ型電話「RoBoHoN」に触れる! 東急プラザ銀座に期間限定で展示

2016年03月30日 09時30分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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 2016年3月31日にオープンする東京・銀座の東急プラザ銀座に、2016年6月30日までの期間限定で、ロボット型電話「RoBoHoN」(ロボホン)を常設展示するコーナーが登場する。

3月31日にオープンする東急プラザ銀座

 これまでロボホンに実際に触れる場としては、昨年開催されたCEATECや国際ロボット展のシャープブースほか、3月30日から大阪・梅田のグランフロント大阪で開催される「うめきたフェスティバル2016」などがあったが、いずれも1週間以内の短い期間のもの。3カ月間に渡って展示されるのは今回が初となる。また、都内において一般ユーザーが直接触れる形で展示されるのも今回が初めてだ。

 シャープでは、「ロボホンが多くの人にタッチ&トライしてもらえる場が誕生する。東京・銀座という世界に発信する場所において、ぜひロボホンを体験してほしい」としている。

 ロボホンは、シャープが2016年前半の発売を予定しているロボット型携帯電話で、高さ約19.5cm、重量約390g。ジャケットの胸ポケットに顔が飛び出す形で収納したり、顔部分のスピーカーと、足部分のマイクを使って通話ができる。2.0型ディスプレーを搭載しており、メールやアプリが利用できるほか、内蔵カメラでの撮影、プロジェクターによる投影も可能。音声認識機能や顔認識機能によって対話ができるほか、歩行、起き上がり、ダンスなども可能だ。

 ロボホンが常設展示されるのは、東急ハンズが新業態として出店する「HANDS EXPO」(東急プラザ銀座7階)。約5坪のスペースを使用し、常時、2台のロボホンに触れることができる。

東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」。営業時間は午前11時~午後9時まで。定休日は1月1日および法定点検日の2日間だけの予定

 HANDS EXPOは、「カルチャーをつなぎ、カルチャーを育む」をコンセプトとした新たな取り組みで、明日を楽しむきっかけを求める人々をターゲットに「何かハマるきっかけに出会える場」や、「モノだけでなく、ヒト(共感)をつなぐ場」として、新たなヒントを提案するという。

 HANDS EXPO内は、「和~粋でカッコイイ、ニッポンのお土産~」「都~キャラクター・アニメなどにスポットをあてた、新しいカルチャーの創造~」「知~好奇心をくすぐる、琴線にふれる知的空間~」「美~女性をキレイに飾る、オリジナリティあるファッション雑貨~」「食~個性ある食の限定市~」の5エリアに分けており、それぞれに出店している企業は1カ月~1年の間で入れ替わる。EXPOと命名した理由は、展示会のパビリオンなどを指すのに加えて、ExcitingとPeopleの文字を組み合わせ、そこからカルチャーの渦が創出する場であることを意味したという。

白い柱で囲まれたエリアが「都」のエリア

 東急ハンズ専門店事業部専門店MD企画課の毛利留菜氏は、「HANDS EXPOの約60%が企業ブースとなっており、訪れるたびに新たなものを発見したり、触れたりできる売り場にしたい」と狙いを語る。

 シャープのロボホンブースは、「都~キャラクター・アニメなどにスポットをあてた、新しいカルチャーの創造~」のエリアに置かれており、「日本ならではのサブカルチャーや、先端カルチャーに触れてもらうことを狙っている。ロボホンは、先端カルチャーとして今後のロボットの進歩を実感できるとともに、ロボットが身近な存在であることを示せる。ふらりと訪れて、気軽にロボットに触れてもらえる場を目指した」(同)という。

 HANDS EXPO内の売り場は、すべて実際に商品を販売しているが、ロボホンは2016年前半発売予定のため、このコーナーだけ販売が行なわれない。銀座の一等地に、販売を行なわない製品を展示という異例の取り組みともいえるが、それにも関わらずロボホンコーナーを常設展示する理由は、日本の先端カルチャーの一端を外国人観光客だけでなく日本人にも体験してもらいたいという狙いがあるからだといえよう。

シャープが6月末まで出店するロボホンコーナー

コーナー内は曲線を多用した作りとなっている

自由に触ることができる発売前のロボホンを用意

 東急プラザ銀座のオープンにあわせて、3月31日から開設されるロボホンコーナーでは、説明スタッフを常駐させて、ロボホンのデモストレーションを実施。さらに、利用シーンを訴求するコーナーを設け、ロボホンが持つ世界観を体験できるという。

 2台のロボホンを使用して、音声認識機能を活用して会話をしたり、プロジェクター機能を使ってその場で撮影した画像を表示したりといった体験が可能。ダンスを踊ったり、歩行したりといったシーンも見ることができる。

撮影した映像も投影してくれる

 また、利用シーンの訴求コーナーでは、カフェ、オフィス、キッチン、トラベル、レジャーという5つのシーンを想定した展示を行い、「ロボホンが生活シーンの中に入った場合にはどんな形になるのかをイメージできる」という。

ロボホンがいる生活シーンを想定した展示。カフェ、オフィス、キッチン、トラベル、レジャーという5つのシーンを採用

 白を基調としたコーナーには、中央に置いたデモストレーション用テーブルや、丸みを帯びたカウンターを配置。「ロボットは堅いイメージではなく、身近でやさしいものでもあるというイメージを演出している」という。

 そのほか、コーナー内では、初公開となる身体の半分がスケルトンとなったロボホンを展示。ロボホンをデザインしたロボットクリエイターの高橋智隆氏によるスケッチ画も公開されている。

初公開された半身がスケルトンとなったロボホン

高橋智隆氏によるスケッチ画も展示


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