ロープロ&デュアルファン仕様の
XIGMATEK「JANUS」
ロープロファイルCPUクーラー4製品目は、120mmと80mmのデュアルファンを搭載するXIGMATEKの「JANUS(ヤヌス)」(型番:CAC-EXAIJ-U01)。ヒートシンクの下に備える80mmファンのみで運用することも可能で、その際は全高が45mmになるのが特徴だ。
- 対応ソケット:LGA775/115×/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
- 寸法/重量:120(W)×110(D)×65(H)mm/約430g(ファン含み)
- ファンサイズ:120mm、80mm
- ファン回転数:120mmファン:800rpm~1200rpm、80mmファン:2000rpm(±10)3pin
- 風量:120mm:~38.42CFM、80mm:~13.53CFM
- ノイズ:120mm:~22.4dBA、80mm:~19.2dBA
- 実売価格:5400円前後
- 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/janus.html
120(W)×110(D)mmサイズのヒートシンクに、6mm径×6本のヒートパイプ、ヒートシンク上部の15mm厚120mm、ヒートシンク下部の10mm厚80mmファンで構成される「JANUS」。デュアルファン構成時は、全高65mmながらTDP 140WまでのCPUサポートがうたわれている。
テストはデュアルファン構成で行っているが、最高91度、平均81.2度とかなり微妙な結果に。大きさがまったく異なるが、EVERCOOL「HPS-810CP」の次に高い温度になっている。
当然、80mmファンのみのシングル状態では、さらに温度は上昇するわけで、最高温度は101度を記録してしまった。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
27 ℃ | 27.0 ℃/25.5 ℃ | 26 ℃ | 32 ℃ | 808 rpm | 35.4 dBA | |
TS15Aより | -1 ℃ | -0.5 ℃/-0.5 ℃ | -3 ℃ | -5 ℃ | -204 rpm | +0.9 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
81.2 ℃/91 ℃ | 38.5 ℃/36.3 ℃ | 42 ℃ | 41 ℃ | 1525 rpm | 43.3 dBA | |
TS15Aより | +20.4 ℃/+14 ℃ | +1.5 ℃/+1 ℃ | -10 ℃ | -6 ℃ | +2153 rpm | -9.3 dBA |
全高アップで冷却性能を向上させた
Noctua「NH-L9x65」
5製品目は、2012年に登場した全高37mmのNoctua製ロープロファイルCPUクーラー「NH-L9」の冷却強化モデルの位置づけで、全高が65mmにアップした「NH-L9x65」だ。
サポートするCPUのTDP目安は84Wになっているが、PCケースのエアフロー次第では、TDP 140WのLGA 2011系CPUもオッケーになっている(http://noctua.at/en/nh_l9x65_tdp_guidelines)。
- 対応ソケット:LGA115×/1366/2011/2011-v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
- 寸法/重量:95(W)×95(D)×65(H)mm/約413g(ファン含み)
- ファンサイズ:92mm
- ファン回転数:~2500rpm(±10%)
- 風量:~33.84CFM(メーカー表記57.5m3/h)
- ノイズ:~23.6dBA
- 実売価格:6700円前後
- 製品情報URL:http://noctua.at/en/nh-l9x65
95(W)×95(D)mmサイズのヒートシンクを貫通する6mm径×4本のヒートパイプに、単体で1800円前後する同社製92mmファン「NF-A9x14 PWM」で構成された「NH-L9x65」。
6700円前後と高価だが、見た目がいいニッケルメッキ加工が施された受熱ベースや、ヒートパイプなどの高い工作精度と品質。そしてNoctua製CPUクーラーではおなじみとなっているファン回転数を低速回転仕様にする「Low-Noise Adaptor(L.N.A)」や、単体900円程度する同社製グリス「NT-H1」、プラスドライバーといった豪華な付属品で、価格を上回る満足感が得られる一品になっている(もちろん、大事なのは冷却性能)。
CPU温度は最高78度、平均69.6度。騒音値は最大でも36.8dBAと、全高65mmながら第1回目でテストした小型サイドフロー型に迫る冷却性能と静音性を発揮している。
ちなみにNoctua製品を扱っているオリオスペックのスタッフM氏からは、標準搭載の14mm厚ファンを25mm厚の「NF-A9 PWM」(実勢価格 2000円前後)へ変更することで、より冷却性能が高まるという話を聞いている。「NH-L9x65」はコンパクトながら、長~く使い続けられるCPUクーラーといえるだろう。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
24 ℃ | 24.8 ℃/24.0 ℃ | 26 ℃ | 36 ℃ | 807 rpm | 32.8 dBA | |
TS15Aより | -4 ℃ | -2.7 ℃/-2 ℃ | -3 ℃ | -1 ℃ | -205 rpm | -1.7 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
69.6 ℃/78 ℃ | 41.3 ℃/40.3 ℃ | 44 ℃ | 47 ℃ | 2080 rpm | 36.8 dBA | |
TS15Aより | +8.8 ℃/+1 ℃ | +4.3 ℃/+5 ℃ | -8 ℃ | ±0 ℃ | -1598 rpm | -15.8 dBA |
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