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2015年CPUクーラー最強王座決定戦(小型&薄型タイプ編) 第2回

小型&薄型タイプのCPUクーラー9製品を見極める!【第2回】

2016年03月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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ロープロ&デュアルファン仕様の
XIGMATEK「JANUS」

 ロープロファイルCPUクーラー4製品目は、120mmと80mmのデュアルファンを搭載するXIGMATEKの「JANUS(ヤヌス)」(型番:CAC-EXAIJ-U01)。ヒートシンクの下に備える80mmファンのみで運用することも可能で、その際は全高が45mmになるのが特徴だ。

  • 対応ソケット:LGA775/115×/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:120(W)×110(D)×65(H)mm/約430g(ファン含み)
  • ファンサイズ:120mm、80mm
  • ファン回転数:120mmファン:800rpm~1200rpm、80mmファン:2000rpm(±10)3pin
  • 風量:120mm:~38.42CFM、80mm:~13.53CFM
  • ノイズ:120mm:~22.4dBA、80mm:~19.2dBA
  • 実売価格:5400円前後
  • 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/janus.html

 120(W)×110(D)mmサイズのヒートシンクに、6mm径×6本のヒートパイプ、ヒートシンク上部の15mm厚120mm、ヒートシンク下部の10mm厚80mmファンで構成される「JANUS」。デュアルファン構成時は、全高65mmながらTDP 140WまでのCPUサポートがうたわれている。

 テストはデュアルファン構成で行っているが、最高91度、平均81.2度とかなり微妙な結果に。大きさがまったく異なるが、EVERCOOL「HPS-810CP」の次に高い温度になっている。

 当然、80mmファンのみのシングル状態では、さらに温度は上昇するわけで、最高温度は101度を記録してしまった。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  27 ℃ 27.0 ℃/25.5 ℃ 26 ℃ 32 ℃ 808 rpm 35.4 dBA
TS15Aより -1 ℃ -0.5 ℃/-0.5 ℃ -3 ℃ -5 ℃ -204 rpm +0.9 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  81.2 ℃/91 ℃ 38.5 ℃/36.3 ℃ 42 ℃ 41 ℃ 1525 rpm 43.3 dBA
TS15Aより +20.4 ℃/+14 ℃ +1.5 ℃/+1 ℃ -10 ℃ -6 ℃ +2153 rpm -9.3 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

全高アップで冷却性能を向上させた
Noctua「NH-L9x65」

 5製品目は、2012年に登場した全高37mmのNoctua製ロープロファイルCPUクーラー「NH-L9」の冷却強化モデルの位置づけで、全高が65mmにアップした「NH-L9x65」だ。

 サポートするCPUのTDP目安は84Wになっているが、PCケースのエアフロー次第では、TDP 140WのLGA 2011系CPUもオッケーになっている(http://noctua.at/en/nh_l9x65_tdp_guidelines)。

  • 対応ソケット:LGA115×/1366/2011/2011-v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:95(W)×95(D)×65(H)mm/約413g(ファン含み)
  • ファンサイズ:92mm
  • ファン回転数:~2500rpm(±10%)
  • 風量:~33.84CFM(メーカー表記57.5m3/h)
  • ノイズ:~23.6dBA
  • 実売価格:6700円前後
  • 製品情報URL:http://noctua.at/en/nh-l9x65

 95(W)×95(D)mmサイズのヒートシンクを貫通する6mm径×4本のヒートパイプに、単体で1800円前後する同社製92mmファン「NF-A9x14 PWM」で構成された「NH-L9x65」。

 6700円前後と高価だが、見た目がいいニッケルメッキ加工が施された受熱ベースや、ヒートパイプなどの高い工作精度と品質。そしてNoctua製CPUクーラーではおなじみとなっているファン回転数を低速回転仕様にする「Low-Noise Adaptor(L.N.A)」や、単体900円程度する同社製グリス「NT-H1」、プラスドライバーといった豪華な付属品で、価格を上回る満足感が得られる一品になっている(もちろん、大事なのは冷却性能)。

付属ファンを静音重視に変更できる「Low-Noise Adaptor(L.N.A)」と、単体900円程度する同社製グリス「NT-H1」

 CPU温度は最高78度、平均69.6度。騒音値は最大でも36.8dBAと、全高65mmながら第1回目でテストした小型サイドフロー型に迫る冷却性能と静音性を発揮している。

 ちなみにNoctua製品を扱っているオリオスペックのスタッフM氏からは、標準搭載の14mm厚ファンを25mm厚の「NF-A9 PWM」(実勢価格 2000円前後)へ変更することで、より冷却性能が高まるという話を聞いている。「NH-L9x65」はコンパクトながら、長~く使い続けられるCPUクーラーといえるだろう。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  24 ℃ 24.8 ℃/24.0 ℃ 26 ℃ 36 ℃ 807 rpm 32.8 dBA
TS15Aより -4 ℃ -2.7 ℃/-2 ℃ -3 ℃ -1 ℃ -205 rpm -1.7 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  69.6 ℃/78 ℃ 41.3 ℃/40.3 ℃ 44 ℃ 47 ℃ 2080 rpm 36.8 dBA
TS15Aより +8.8 ℃/+1 ℃ +4.3 ℃/+5 ℃ -8 ℃ ±0 ℃ -1598 rpm -15.8 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

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