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マイクロソフトと遠隔授業を促進へ

Azureによる文教向け動画配信、こだまリサーチが開始

2016年03月18日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 日本マイクロソフトとこだまリサーチは3月17日、大学のクラウド型eラーニングによる遠隔授業の促進で連携すると発表した。

 文教向けシステム開発を手掛けるこだまリサーチは、大学・教育機関向けに「Microsoft Azure」による初の文教向け動画配信ソリューション「Streaming Player with AES encryption(for Azure Media Services and Moodle)」を4月1日から提供する。

「Streaming Player with AES encryption(for Azure Media Services and Moodle)」サービス提供概要図

 同ソリューションは、パブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」の「Azure Media Services」(動画管理・配信機能)を活用し、大学・教育機関が保有している動画コンテンツを「Moodle」(オープンソース学習管理ソフト)上で再生するためのプラグインモジュール。

 これにより、PC用、スマートフォン用に別々の動画コンテンツを用意する必要がなくなり、従来のソリューションに比べて低いコストで、高品質のストリーミング動画を配信可能に。教室での授業とオンライン学習を融合させる「ブレンデッドラーニング」や、インターネット上で誰もが無料で受講できる大規模なオープン講義「MOOC」といった最新のeラーニング方法も容易に実現できるという。

 また、詳細な視聴履歴を取得できるため、学生が動画のどの範囲を見たか、何回見たかといった統計データも管理し、視聴データに基づいた自動採点も可能という。

 日本マイクロソフトは技術面からこだまリサーチを支援し、共同販売活動を行う。パートナー企業の誘致、および大学・教育機関に向けた協働マーケティングを展開し、1年間で20の教育機関への導入を目指す。

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