「レミーのおいしいレストラン」3Dプリントがかわいい
見えてくるのは魚の姿。「ファインディング・ニモ」登場だね。魚たちをふくめてなんと400種類のキャラクターが登場するんだとか。デジタルペインティングで描かれた数十種類の魚たちが、架空の図鑑を見ているみたいでおもしろいよ。
ちなみに魚をキャラクターにするときは、体全体が大きな顔のようなものなのでとても難しかったそう。モンスターズ・インクで“ギョロ目ちゃん”マイクの微妙な感情を描いたことで、ニモの表情を豊かにするヒントが得られていたんだとか。
お次は「Mr.インクレディブル」。ピクサーが初めて人間社会を描いたストーリーだ。といってもスーパーヒーローなんだけど。ボブの感情4種類をあらわすマケットが笑えるので表情をまねしてほしい。あとカラースクリプトがPhotoshop製なんだけど、スマートなアメコミっぽくてかっこいいんだこれが。
コーナーに見えてくるのは真っ赤なレーシングカー、ライトニング・マックイーンだ。もちろん「カーズ」だね!ちなみにジョン・ラセター監督は自分の父親がカーディーラーだったことから大のクルマ好きだったそうだよ。
パステルのカラースクリプトが情感たっぷりで泣ける。あと主人公たちがレースのため日本を訪れるシーンがあったけど、そのイメージとなるドローイングやポスターが謎でいい。なぜか東京に舞妓さんがいたりする。
さあどんどん行くよ、次に見えてくるのはネズミちゃん!そうだねレミーだ!フレンチのシェフになる夢を抱いたネズミを描いた「レミーのおいしいレストラン」だ!わたしは最初機内映画で見て号泣して変な目で見られたよ!(どうでもいい)
舞台となるのはフランス料理のレストラン。リアルな描写にこだわるため、スタッフが実際にフランスに行き、レストランで料理を食べ、厨房を見学し、あるいは料理の講習まで受けたそう。イメージは19世紀末のレトロな雰囲気だとか。
注目は柱に描かれた料理評論家イーゴの絵。デジタルペインティングなんだけど昔の作品を模したような油彩風、とても雰囲気があって家に飾っておきたくなる。まったく毛色は違うけどヴィルヘルム・ハンマースホイを思い出したよ。それから3Dプリンターでつくられた「瓶の中のレミー」!めちゃかわいい。
よし見たね!お次はウォーリー!西暦2805年を舞台に、宇宙ステーションで暮らす人類(みんなデブ)とゴミ処理ロボット・ウォーリーの活躍を描いたSFだ。スタッフはリアルさを追求するため、巨大ごみ粉砕機の視察にいったらしい。
個人的にウォーリーはもっと評価されていい映画だと思う。ヒロインロボット・イヴをデザインしたのがジョナサン・アイヴだったり、昔のiPodが登場したり、IT業界の人間としてもグッとくる描写がところどころにある。劇中に出てくるゴキブリのマケットが触覚まで精巧にできていて笑えるのでぜひ見てね。
よーしカーブを曲がったところでいったん休憩だ。ついてこられてるかな?最初はもうちょっとシャープにまとめる予定だったんだけど無理だ無理!ほらまだ「インサイド・ヘッド」も出てきてないよ、こっちこっち!
©Disney/Pixar