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セキュリティ機能をフル稼働で最大2.2Gbpsを実現、40GbEのオプションも

チェック・ポイント、ハイエンドおよびDC向け新アプライアンスを発表

2016年02月26日 07時00分更新

文● 谷崎朋子 編集●大谷イビサ

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 2月25日、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは大規模エンタープライズ向けセキュリティアプライアンス「Check Point 15000シリーズ」とデータセンター向け「Check Point 23000シリーズ」を発表した。ファイアウォールやアンチウイルス、ファイルの無害化など各種セキュリティ機能を有効にした場合も、従来モデルと比べて約250%のパフォーマンスを実現。また、SSL暗号化通信に便乗して配信されるマルウェアを見つけ出し、同時にHTTP通信の検査処理よりも高速に精査できる処理能力や、40GbEの拡張スロットオプションなどを備える。

 15000シリーズは、15400と15600の2モデルを用意。実運用を想定した条件下のファイアウォール利用時のスループットは最大28Gbps、次世代脅威対策機能(NGTP)利用時のスループットは最大2.2Gbpsを実現。23000シリーズは、23500と23800の2モデルを用意。実運用を想定した条件下のファイアウォール利用時のスループットは最大43Gbps、次世代脅威対策機能(NGTP)利用時のスループットは最大3.6Gbps。両モデルとも2Uサイズで、2重電源でホットスワップ、集中管理インターフェイスのLOM(Lights-Out-Management)に対応。オプションでは、40GBase-F SFP+ポートを最大4ポートまでサポート可能だ。

 このほか、アプライアンスを発見するためのロケーションビーコンや、シリアル番号を記したタグを前面に配置するなど、メンテナンス時のちょっとした手間を軽減する改善が施された。

Check Point 15000シリーズ。上に乗っているのは今月初めに発表された中小規模向けアプライアンス「Check Point 700シリーズ」

Check Point 23000シリーズ

冗長ホットスワップとGAiAヘルス・モニタリングによる統合監視に対応する電源を搭載。ファンもデュアルホットスワップできるという

 実装するセキュリティ機能は、2つのパッケージから選択できる。1つは、NGTPパッケージで、ファイアウォール、VPN、IPS、アプリケーション制御、アンチウイルス、アンチボット、URLフィルタリング、メールセキュリティの機能を統合。もう1つのNGTXパッケージは、NGTPとSandBlast Threat Preventionを組み合わせたフルパッケージだ。SandBlastは、2013年にリリースされたThreat Emulation(サンドボックス機能)と2015年春にリリースされたThreat Extraction(メールに添付されたファイルから埋め込みオブジェクトなどを削除して無害化する機能)を統合し、昨年秋に発表された機能になる。

 また、メモリやポート、ファイバートランシーバ、ストレージなど、システム拡張時に増設可能な各種ハードウェアをパックにしたハイ・パフォーマンス・パッケージ(HPP)も用意する。

 OSについては、現行のCheck Point GAiAの最新バージョンR77.30に対して、1か月後を目途に新アプライアンスを使い切るパフォーマンスチューニングを施したホットフィックスを出す予定という。

 15000シリーズは744万円から、23000シリーズは1733万円から(いずれも税抜)。

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