新たなパートナー戦略を加速するエンジン
こうしたクラウド時代のパートナー戦略を加速するエンジンとなっているのが、「CSP(クラウド・ソリューション・プロバイダー)プログラム」である。
2014年夏にスタートしたCSPは、日本マイクロソフトのクラウド製品を、パートナーが再販できる仕組みで、今年7月のプログラム拡張により、Office 365やEnterprise Mobility Suite(EMS)だけでなく、Microsoft AzureやDynamics CRM Onlineも、パートナーが再販できるようになった。
当初は国内では20社程度の参加が見込まれていたが、現時点では100社近い企業がCSPプログラムに参加。今回新たに発表した6社もほとんどがCSPプログラムに参加している。
日本マイクロソフトのビジネスの92%はパートナーを通じたもの。そして、クラウド時代においても、これまでの20年以上の歴史を持つパートナーネットワーク制度の経験をもとに、クラウドビジネスに最適化したパートナー制度を確立し始めている。
日本マイクロソフトが目指しているのは、「パートナーをもっとも大切にしているクラウド企業」。競合クラウドベンダーが、パートナー支援策をむしろ縮小しようとする中で、日本マイクロソフトは逆の方向を歩んでいる。日本マイクロソフトは、パートナー戦略の強化が、クラウド時代における成功の方程式と捉えている。
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