長～く使える極上のPCケース2015【CoolerMaster/CORSAIR編】

2015年11月23日 12時00分更新

文● 千駄木和弘　編集●北村／ASCII.jp

CORSAIR
「Graphite 780T White version」

サイズはE-ATX規格対応のフルタワー。内部シャーシの周りにデザイン性のあるプラスチックの外装をまとうため、サイズ感は少し大きめだ。本体色はブラックとホワイトの2種類あり、発売当初はホワイト版のほうが若干高価だったが、現在の実売価格は本体色による価格差はほとんどない

本製品の特徴はなんといってもラッチ式のサイドパネル。自動車のドアに見られるようなフラップ式ドアノブがついており、ワンアクションでサイドパネルを外すことができ、パネルを固定するときも押しこむだけでオーケー。しっかり固定＋簡単着脱を兼ね備えたギミックだ

大きいフルタワーのケースだが5インチベイは2基。ケース正面の黒い部分は2種類の質感があり、ベイカバーやその周辺はつや消しのブラック、白い部分との境目になる外周部はツヤのあるポリッシュ仕上げだ。造形も凝っておりデザイン性はかなり高くてオシャレ

スイッチ周りはシンプル。USB2.0/3.0がそれぞれ2ポートと、ファンコントロールスイッチを搭載する。電源確認のLEDはスイッチ周りではなく、本体正面（5インチベイカバーの上方）にあり白く発光する

ケース正面はプッシュ式ロックのメッシュカバーを採用。できるだけ工具不要で内部にアクセスしやすい工夫が多く見られる。フロントの冷却ファンは140mm×2または120mm×3が搭載可能

本体底面にもメッシュフィルターを搭載。底面フィルターは前後2分割されており、前半分側のフィルターはケース前面から引き出せる。後ろ半分はケース後方から引っ張り出す

HDDを固定するシャドウベイは3.5インチ×6（3台×2）だ。ケージは分割固定できてレイアウト変更ができるタイプなので、長いビデオカードを搭載するときにシャドウベイが邪魔にならない。HDDケージを外してラジエーター搭載スペースにすることも可能だ

3.5インチHDDは工具不要のトレイで固定・着脱できる。また、ケース底面は目の大きいメッシュ仕様（フィルターは付いている）でエアフローも期待できる。底面には120mm×2のファンと、240mmサイズのラジエーターを固定できる。前面・底面・上面が総メッシュなので冷却性能に不安はない設計だ

2.5インチシャドウベイはマザーボード側の裏に3基を搭載。このケージもケースへの固定は押しこめばパチンと爪でロックされるタイプなので工具は不要だ。ケージ側面にSSDのネジ止め穴があるが、ネジで止めなくてもしっかりした固定感はある

本体上部にはトップ140mm×2または120mm×3の冷却ファンが搭載可能。ケース内部側には360mmサイズの大型ラジエーターも搭載できる。フルタワーケースなだけあって、大型パーツの配置に困らないのがいい

　ワンタッチで着脱可能なサイドパネルをはじめ、本製品は各部のメンテナンスが容易に行える工夫が凝らされている。触っていても一般的なPCケースよりもドライバー（ネジ回し）の出番がほとんどないPCケースだなぁ、という印象が強かった。まさにパーツ交換の頻度が高いユーザーにオススメできるPCケースだ。

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