買い替えにも、1台目のマシンとしても最適
Oculus Rift DK2動作確認済み! VRが楽しめるノートPC「GALLERIA QSF980HGS」
2015年11月19日 18時00分更新
Optimusに対応「させない」ことで
Oculus Rift DK2が利用可能に
VRヘッドマウントディスプレー「Oculus Rift DK2」をPCで使用する際に意外な障害となる技術がある。NVIDIAによる「Optimus」だ。
コンテンツの求めるパフォーマンスに応じてGPUとCPU内蔵グラフィックスを自動的に切り替え、いずれもCPUからディスプレーに描画するため、GPUの切り替えを意識せずにゲームプレーなどができるという技術だが、どうもOculus Rift DK2とは相性が悪いらしく、強制終了してしまったり、ブルースクリーンになったりといった不具合がたびたび報告されていた。
ドスパラのゲーミングノートPC「GALLERIA QSF980HGS」はOptimusに非対応とすることで、Oculus Rift DK2の動作を担保している。
代わりに、ビデオカード側でディスプレーのリフレッシュレートを制御し、ティアリングを抑制する「G-SYNC」に対応し、ビデオカードにもノートPC向けとしては最上位となる「GeForce GTX 980M」を搭載しているため、重いコンテンツもなめらかに描画してくれるのが魅力だ。
そもそもOculus Rift DK2は開発者向けのキットなため、環境によってうまく動作しないことがたびたびあるらしいが、編集部では以下の環境でテストを実施。正常に作動することが確認できた。
- GALLERIA QSF980HGS(Core i7-6700HQ、GeForce GTX 980M)
- Windows 10 Home(64bit)
- Oculus Runtime for Windows V0.8.0.0-beta
- Oculus SDK for Windows V0.8.0.0-beta
- NVIDIA Game Ready Driver 358.91
RuntimeやSDKはOculusの開発者向けサイトからダウンロードが可能。事前に解凍・インストールし、PCを再起動しておこう。
通常、ここまで設定すれば作動するはずなのだが、編集部でテストした際は、トラッキングカメラ(本体の位置を把握するための赤外線カメラ)がうまく認識されなかったり、本体の接続が断続的に途切れ、「つながっていないので確認してください」という旨のメッセージがでてきたり、認識されるまでに時間がかかったり、認識されてもすぐに「接続が切れた」と言われたり、映ったり、映らなかったりと、なかなか安定しなかった。
そこでGALLERIA QSF980HGS販売元のドスパラに確認してみたところ「NVIDIA Game Ready Driverをインストールしてみたら安定するはず!」との情報をいただけたので、早速NVIDIAのダウンロードサイトにアクセス。「NVIDIA Game Ready Driver 358.91」をインストールし、再起動するとあっけないほどすぐに認識され、問題なく動作した。PC側に正常に認識されると、Oculusのランプがオレンジから青に変わり、Runtimeからも正常に認識される様になるため、すぐにわかるはずだ。
GeForce GTX 980Mを搭載しているだけあって、やはり描画は非常にスムース。頭をグルグル動かしてもなめらかについてきてくれるので、気分が悪くなることもなかった。Oculus が公開している推奨スペックはGTX 970/AMD 290、Core i5-4590、8GBメモリーとなっており、GTX 980M、Core i7-6700HQ、16GB メモリーを搭載する本機はOculus DK2を作動させられるパワーを持ったマシンと言えそうだ。
※編集部でOculus Rift DK2がPC側に認識され、正常に作動することを確認していますが、開発者キットという性質上、動作を保証するものではありません。