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ストレージ強化、安全なデータ分散保管、システム運用支援なども

他社クラウド閉域網接続やDaaSも、「NEC Cloud IaaS」強化

2015年11月11日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは11月10日、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」において多数のサービス強化を発表した。ストレージ、データセキュリティ、他社クラウド接続、デスクトップ仮想化(DaaS)、運用支援など、幅広いサービスを強化している。

NEC Cloud IaaSのサービス全体像。基本サービス(仮想サーバー)は、低価格な「スタンダード」と高性能な「ハイアベイラビリティ」の2種類がある

 セキュリティ分野では、新たに「オブジェクトストレージ セキュアゲートウェイ」オプションの提供を開始した。これは、オブジェクトストレージにデータを格納する際に、データを暗号化したうえで複数のデータ断片に分割し、複数のオブジェクトストレージに分散保存するもの。万が一、1拠点が不正侵入を受けてデータ断片が盗まれても、そこから元のデータを復元することは不可能で、重要データをより安全に保管できる。NEC以外のオブジェクトストレージ(Amazon S3、Microsoft Azure BLOBなど)を組み合わせることも可能で、月額利用料は8万870円からとなっている(オブジェクトストレージ利用料は別途必要)。

 また、特権IDの不正利用を防止する「ID&アクセス管理サービス」において、外部に持ち出されるファイルに個人情報が含まれているかどうかを自動検査し、管理者画面に表示する機能が追加された。管理者の不正チェック作業が効率化され、内部不正に対する抑止力も向上する。

 他社クラウドサービスと閉域網接続できる「NEC パブリッククラウド接続サービス」も、12月25日(予定)から提供を開始する。サービス開始当初はAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureとの接続に対応しており、順次拡充される。ネットワーク接続に関してはNECからの一括手配が可能で、約3週間と短期間で調達/構築できる。利用価格は月額3万3500円から(10Mbpsベストエフォートの場合)。

 高性能タイプ(HA)仮想サーバーのデータディスクにおいては、最大IOPSが従来の1000から2500へと拡張され、SSDタイプではIOPS 5000にも対応した。同時に、コスト重視のIOPS 400タイプも追加された。

 同IaaSを基盤としてPCのデスクトップ環境を提供する「NEC Cloud DaaS」のサービス開始も発表している(11月30日より)。初期設定費用不要、最小20 IDから利用可能で、月額利用料金はIDあたり3800円から。ウイルス対策、アプリケーション/パッチ一括配布、VPN接続、デバイス制御といったオプションも選択可能。

 なお、顧客のシステム運用作業をNECが支援する「NEC Remote Infrastructure Managementサービス」も発表されている。ライト、ミディアム、スイートの3プランが用意されており、月額制で提供する。

 NECでは、OpenStack活用のオンプレミス型「NEC Cloud System」を10月に発表しており(関連記事)、「今後はさらに双方を連携させるハイブリッドクラウドとしての強化も進めていきます」と述べている。

NECのクラウド基盤全体像

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