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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第7回

NASもアプリで機能拡張! Drobo 5NにDrobo Appsをインストール

2015年11月30日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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メディアサーバーPlexを試してみる

 表示されているDrobo Appsの一覧の中から、ここではメディアサーバーである「Plex」を試してみた。Plexは典型的なメディアサーバーであり、動画、写真、音楽のデータを一括して管理し、パソコンに加えてゲームコンソールやスマートTVなどの機器でコンテンツを閲覧できるようにする仕組みだ。

 さらに、自宅にあるデータにiPhone、Android、Windows Phoneなどのモバイルデバイスを介してアクセスすることもできる。また、コンテンツを記録・管理するメディアサーバーには、Drobo 5Nを始めとする各社のNAS製品に加えてWindows、Mac、Linux、FreeBSDを使用することもできる。サーバー、クライアントともに対応機器が非常に広範なのがPlexの特徴と言えるだろう(一部の機能は有償)。

 Drobo AppsのPlexのダウンロード、インストール、設定にはかなり時間がかかるので、慌てずに待とう。実は筆者は待ちきれず、Drobo DashboardやDrobo 5N本体を再起動したりと、いろいろばたばたやってしまった。何度かDrobo Dashboardを起動しなおしているうちに、気がついたら「アプリケーションが実行中です」になっていた。

Drobo Dashboard上からインストールを指示すると、Drobo 5Nがダウンロード、インストール、設定までやってくれる。このような表示に切り替われば、完了だ

 Drobo AppsのPlexが稼働し始めたら、設定のリンクをクリックしてみよう。すると、Webブラウザーが開くはずだ。筆者の環境では、Windows 10ではEdgeが、Mac OS XではSafariが開いた。WebアプリケーションのPlexが起動し、初回には利用規約が表示されるので、読んだうえで「同意する」をクリック。

Drobo Dashboardで設定をクリックすると、WebブラウザーでPlexの設定画面が開く。初回には利用規約が表示される

 続いて、Drobo Dashboardに戻り、Plex専用の「共有」(HDDで言うところのパーティションのようなもの)を作成する。Drobo Apps版のPlexでは、専用の「共有」を作成することは必須ではないが、推奨されている。このようにすることで、インデックスの作成などがより効率的に実行できるようだ。

 Drobo Dashboardの[共有]をクリックすると、最初から作成されている「Public」という共有が表示されている。また前述の通り、「Drobo Apps」という共有は見えていないはずだ。下部に表示されている「設定を共有」ボタンをクリックして、「Plex」という名前の共有を追加してやろう。なお、この「設定を共有」というボタン名だが、英語では「Share Settings」となっている。日本語に訳すなら「共有の設定」のほうが意味は通りやすいと思う……

[共有]を開くと、最初から用意されているPublicという共有が表示されている

「設定を共有」のボタンをクリックして、Plex用の共有を追加する

 Plex専用の共有が作成できたら、マウントのチェックボックスをチェックすることで、エクスプローラーやFinder上から見えるようになる。あとは、Plex以下にMusic、Photo、Movieの各フォルダーを作成し、手持ちのコンテンツを放り込んでいくだけだ。

Drobo 5NのPublicがZドライブ、新しく作成したPlexがYドライブとして見えている。またPlexがメディアサーバーとしても見えていることがわかる

 その前に、一度だけ「ライブラリの追加」を行う必要がある。これは、先ほど作成したデータを保存するフォルダーとPlexライブラリの紐付けを行うものだ。最初に実行したら、それ以降はデータを追加したらWebブラウザー上から「ライブラリを更新」をクリックするだけでメタデータの再構成などが行われる。

Plexという名の共有に音楽、写真、動画用のサブフォルダーを作成し、それをPlexライブラリと紐付けている


 

(次ページ、「Drobo 5Nがメディアサーバーに!」に続く)

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