
「ArcheAge」の森プロジェクト
ゲームオンが運営するMMORPG「ArcheAge」は、田畑を耕して作物を育てたり、貿易で富を築いたりと、奥が深い生活感と自由度が特徴だ。特にプレイヤーが木々を育てて伐採し、家や船を作るなど、木材は重要な素材となっている。そんなArcheAgeの公式サイトで「『ArcheAge』の森プロジェクト」という、リアルな世界でもでも木々を育てて環境保護に取り組むプロジェクトを立ち上げている。
「ArcheAge」の森プロジェクトは、プロジェクトに賛同するArcheAgeのプレーヤーからクラウドファンディングで100万円を集い、神奈川県が実施する森林整備等の一部を寄付するほか、森作りのボランティア活動を行うというもの。9月16日にクラウドファンディングを開始し、10月16日に終了。そして11月7日に、実際にサポートしたプレーヤー達の中から参加者を集い、神奈川県足柄市にある塚原ボランティアフィールドでボランティアを体験するイベントが開催された。
塚原ボランティアフィールドには、多くの企業が森林再生パートナーとして協力しており、協力の証として各企業の看板が森の中に設置されている。今回、そのパートナー企業に仲間入りしたということで、ゲームオン(ArcheAgeの森)の看板も設置されていた。
イベントではまず、神奈川県 環境農政局 水・緑部 水源環境保全課 水源の森林推進グループ グループリーダーの鈴木 智氏が挨拶した後、ArcheAge運営プロデューサーの石元 一輝氏とゲームオンスタッフ達により看板の披露目が実施された。
ボランティア体験は、インストラクターの人達と一緒に、木の伐採を体験するというもの。インストラクターの方の挨拶の後、参加者のグループ分けのほか、ヘルメット、ゴーグルを配布。いよいよ森の中へと入っていった。
木の伐採は、木々の中から細い木を選び、しっかり育っている木により栄養が行くように切り倒すという作業。参加者はインストラクターに教えてもらいながら、木の伐採を体験した。私もゲームオンスタッフチームに混ざり少し手伝わせてもらったが、これが中々大変な作業だった。
作業はまず、目的の木を選び目印をつけて(イベント当日は既に目印がついていた)、周りの木に引っかからないように切り倒す方向を決める。選択した木にロープを結んだ後、倒す方向とは逆側の根元にくさび形の切込を入れる。続いて倒す方向側のくさびの反対の場所を切り、切り終わると結んだロープを倒す方向に引っ張って木を倒す。倒れたら、枝葉を切り落とし、本体の木も2メートル間隔で切断して作業は終了となる。
作業時間は1時間ほどで、倒した木は2本だったが、作業終了後は結構ヘトヘトになった。
参加者たちは、真剣な表情でインストラクターの話を聞きつつ木の伐採を体験していた。体験を終えると、疲れてはいるが満足そうな表情で、参加者同士体験したことについて笑顔で話していた。
体験後は森から小田原駅へと引き換えし、飲食店で懇親会が開催された。懇親会は参加者のほか石元氏やスタッフも同席。石元氏は各テーブルを周り、参加者と意見をかわしたり、雑談したりしていた。ゲームオンのゲームイベントでは、交流会が設けられていることは多いが、座敷で参加者とプロデューサー、スタッフ全員で食事やお酒を楽しみながら交流するというのはなかなか珍しい。約2時間ほどの交流した後、スタッフの一本締めで懇親会は無事終了した。
ゲームのイベントの中では結構特殊なイベントではあったが、自然保護に協力できたほか、参加者同士も同じ作業をしたのちに一緒に料理やお酒を楽しんだことでかなりフレンドリーに話している姿が見受けられた。石元氏によると、ぜひ2回目も実施したいとのことだったので、気になる方は「ArcheAge」の森プロジェクトの動向を追ってみてはいかがだろうか。
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