このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

“ベアメタルSDN”最新版ではファブリックに仮想スイッチも取り込む

「OpenStack進化を阻害するNWは改善を」ビッグスイッチCEO

2015年11月09日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

OpenStack対応を重視、最新版は物理+仮想スイッチでSDNファブリック

 現在Big Cloud FabricおよびBig Monitoring Fabricは、5つの業種を主要なターゲットとして展開している。Webテック系企業、政府機関、金融機関、大学や研究機関、キャリア/通信事業者の5つだ。日本にも大手金融機関や複数のキャリアなどに顧客を持ち、本番環境で利用されているという。

ビッグスイッチの顧客の例。下5つがBig Cloud Fabricの顧客で、米国連邦政府も採用している

 特にこうした顧客では、OpenStackを用いてプライベートクラウドを構築したいというニーズが高まっており、ここにBig Cloud Fabric展開のチャンスが生まれていると、マレー氏は語る。「当社では昨年(2014年)にBig Cloud Fabricをリリースしたが、当初からOpenStackを意識していた」(マレー氏)。

 Big Cloud FabricはOpenStackのネットワークコンポーネント(Neutron、Nova)をサポートしている。OpenStack側でネットワークトポロジーを指定すると、APIを介してBig Cloud Fabricコントローラーが自動的に論理ネットワークを構成する。

OpenStack Summit Tokyoでのデモ展示。OpenStackのGUIで設定したネットワーク構成を自動的に反映する。通常はFabric側のGUIを監視する必要はない

 「OpenStackはこの3年間で急速な進化を遂げてきた。しかし、ネットワークがその足を引っ張っていた。ほかのネットワーク製品ベンダーが(OpenStack市場に)出遅れる中で、ビッグスイッチにとってはチャンスだと見ている」(マレー氏)

 Big Cloud Fabricでは、おおよそ4半期ごとに機能追加をした新バージョンをリリースしている。最新バージョン(V3.0)では、KVM上でOpen vSwitchをコントロールする「Switch Light Virtual」ソフトウェアを追加したことで、物理スイッチ+仮想スイッチを統合的にコントロール/監視できるSDNファブリックを実現している。「オープンハードウェアベースのSDNファブリックでは業界初だ」(マレー氏)。

Big Cloud Fabricの最新版では、物理+仮想スイッチによるSDNファブリックを実現した

 加えて最新バージョンでは、「VMware vSphere 6」環境のネットワーク自動化、VMware Integrated OpenStack(VIO)へのネイティブ対応など、VMware環境との連携も強化している。

 マレー氏は、先進的な技術に関心の強い日本市場でもOpenStackへの期待が高く、日本の顧客が求める高品質なソリューションやサービスをこれからも展開していきたいと語った。また、同社のSDNコンセプトはデータセンター領域以外のネットワークにも適用可能であり、たとえばIoTやNFVといったセグメントでのソリューションも検討していくと述べている。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  6. 6位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    TECH

    業界横断で“サイバー攻撃から供給網を死守” NTT・アサヒ・トライアルらが「流通ISAC」始動

  10. 10位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

集計期間:
2026年04月08日~2026年04月14日
  • 角川アスキー総合研究所