“ながら操作”がとても便利になる
「Split View」「Slide Over」のふたつは、“ながら操作”がとても便利になるものだ。Safariでウェブブラウズしながら、Twitterアプリをチェックするといった操作などがまずとても楽になる。動画を見ている途中でメールをチェックといった場合も、ホームボタン2度押しからアプリを切り替える必要がないため快適だ。
残念ながら、現時点ではYouTubeアプリは「Split View」に非対応で、「Slide Over」を実行した場合は、再生が一時停止してしまう。早期対応を期待したい。
またウェブサイトをみながら、Bluetooth接続キーボードで文字入力をするといった場合は、感覚的には2 in 1のノートPCに近い。さらにいえば「Surface RT」だ。
全画面アプリを画面分割しながら使うという仕様は、Windows 8.1のそのままといってもよく、Windows 8.1ユーザーでタブレットやSurfaceで画面分割機能を活用しているなら、操作感はすぐに理解できるハズだ。
本原稿も「メモ」アプリで、ウェブブラウズをしながら作成しているが、画像にナンバリングできない点以外はとても満足している。さらに、「OneNote」を起動させるとSurface RTさんと再会した気分にもなれた。
ただし、現状のiOSの仕様や主だったアプリからすると、フルPC的な運用ができると考えるのは早計だ。筆者の場合で例えると、何かしらの発表会でメモを取りつつ、Twitterアプリ側に速報をアップしていくのに効率が良さそうと感じたくらい。基本的には従来のiPadのままで、マルチタスキングがやりやすくなったという程度の評価に留まる。
それでもゴロ寝運用としてはものすごくいい感じで、記事途中ながら結論めいたことをいえば、筆者は「iPad mini 4」をポチッと購入しそうになっているほどだ。