このページの本文へ

フルスペックは当然、軽量・長時間だからビジネスが変わる

軽さは正義、新「レッツノートSZ5」は約929gでDVD内蔵

2015年10月08日 11時00分更新

文● 大河原克行、編集部 編集●ASCII.jp

sponsored

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

深く軽く、不自然さのないキーボードが生産性に直結

 SZ5のもうひとつの特徴は妥協がいらないという点だろう。

 まずはキーボード。最近のモバイルノートでは薄型化を優先してキータッチは妥協する製品も少なくないが、SZ5はその点で妥協しない。特に押し込みのフィーリングを左右する深さ(キーストローク)について約2.0mmを確保している点は注目したいポイント。一般的なUltrabookは約1.2mm程度しかなく、押し込みに頼りなさがある(誤入力も生じやすい)が、深く軽いため確実な入力ができる(結果として入力速度も速くなる)。

 幅に関しても(キーピッチ)も約19mmとフルサイズとなっており、しかも均一ピッチである点に注目。フルサイズをうたう機種でもホームポジションに来るキーのみで、Enterキーや右シフト付近はピッチを減らしているケースがあるが、「_」「/」「>」、右シフトなどもしっかり余裕のあるサイズだ。また奥行きも約16mmに増加し、より打ちやすさが増した印象だ。

 またカーソルキーを若干手前に下げるなど、SX4から改善した面もある。地味なポイントとしては、右のFnとBackSpaceの組み合わせで、「Ctrl+Alt+Del」の機能を実現できることも利便性が高い。右手だけで画面ロックやタスクマネージャーの呼び出しができるわけだ。従来はタッチタイプで右下のキーを押すことが難しかったが、カーソルキーが独立したことでやりやすくなっている点も見逃せない。

円形タッチパッドを継続、キーボード主体ならいい

 次にタッチパッド。Windows 8以降、タッチパッドを大型化させる傾向が進み、レッツノートシリーズでも四角いパッドを採用する機種がふえていたが、SZ5は引き続き円形のタイプ(ホイールパッド)を使用している。

 円形にする理由はデザイン性という意味合いもあるが、もちろんそれだけではない(SZ5ではクローム塗装で鏡面風になっているが、従来ここに置かれていたインジケーター部分を手前に移したことでよりシンプルな印象になった)。

丸形タッチパッドはデスクトップ操作が改善された、Windows 10となり、有用度が増した印象。

 ひとつは周囲をなぞるように回すジェスチャでスクロールができるなど、独自のタッチパッド機能が得られる点。そしてより重要なのが、誤操作が減るという点だ。ホームポジションに手を置くと、大型のタッチパッドでは左右の親指が右上の部分に軽く触れてしまうことが生じやすい。たとえば、右手の人差し指でマウスカーソルを操作をしているときに、左上に親指が触れてしまうとポインターの位置が飛んだり、拡大縮小(ピンチ)やスクロールなど別の操作と認識され、思わぬ誤操作につながることがある。円形だとこれが防げる。

SX4と比較すると、インジケーターの位置が移動している。

 また人によってはドラッグ操作時に両手を使う(左手の親指で左ボタンを押し、右手の人差し指でポインターを動かすなど)と思うが、その際も手前の隅に親指が触れて誤動作することが少ない。キー入力とポイント操作を中心にシンプルに使いたい人にとってはメリットがある形状と言えるだろう。

高性能、高解像度、そしてフルサイズ

 スペック面では、CPUに6000番台の型番を付けたインテルの最新第6世代Core iプロセッサーを搭載。Core i5とCore i7が選べる。特徴としてはグラフィックス性能の向上と低消費電力化。プロセッサーのプロセスルールが14nmにまで微細化したことに加え、パナソニック独自の省電力設計も組み合わせて、今まで以上の長時間駆動が可能となっている。

 公称スペックではバッテリーパック(S)搭載の軽量モデルでも約14.5時間、バッテリーパック(L)搭載の長時間駆動モデルでは約21時間と文字通り1日使って心配がない駆動時間を確保しているわけだ。ちなみにこれはJEITA 1.0ではなくよりシビアなJEITA 2.0測定基準によるものとなる。

 解像度は1920×1200ドットと従来の1600×900ドットから改善し、かつ縦方向の情報量が多い16:10へ。液晶パネルも従来の約45度から約89度に改善した高視野角タイプとなる。タッチには対応せず、ビジネスには有利なアンチグレアタイプとなる。デスクトップの広さ、見やすさの点でも問題ないはず。

 インターフェースはUSBが3系統(うちひとつはスマートフォンの充電に対応)。EthernetやアナログRGB出力、HDMI出力などを標準サイズで用意している点も従来のレッツノートシリーズを踏襲しており、安心感がある。SDメモリーカードスロットはピン数が多く高速なUHS-II対応だ。

カテゴリートップへ