レンズ交換型は堅調なるも全体は落ち込み気味
日本メーカー圧倒的だが世帯普及率は微減~デジカメシェア早わかり
2015年10月06日 09時00分更新
縮小するデジカメ市場
ここからは、メーカー別シェアを見ていこう。
全国の家電量販店等のPOSデータを使用したBCN調査によると、2015年上半期の国内メーカー別販売台数シェアは以下の通り。
デジタルカメラ(レンズ一体型)は29.4%を占めるキヤノン、デジタルカメラ(一眼レフ)も51.8%を占めるキヤノン、デジタルカメラ(ミラーレス一眼)は32.9%を占めるオリンパスがそれぞれトップとなっている。
参考までに、価格.comにおける2015年9月14日から20日における「デジタル一眼カメラ」のPVシェアは以下のようになっている。
デジタル一眼カメラのPVシェア率(2015年9月14日~20日) | ||
---|---|---|
1 | キヤノン | 25.82% |
2 | ニコン | 24.43% |
3 | ソニー | 14.09% |
4 | オリンパス | 11.59% |
5 | ペンタックス | 10.76% |
価格コム調べ
なお、キヤノンは2015年通期のレンズ交換式デジタルカメラの販売計画を従来の640万台から580万台(前年同期は636万台)に下方修正している。コンパクトデジタルカメラについても、販売計画を従来の780万台から700万台(同903万台)に引き下げた。
同様にニコンも、2015年3月期第3四半期決算説明会において、レンズ交換式デジタルカメラの通期予想販売台数を、11月時点より25万台減少の465万台へ下方修正している。
現在のところレンズ交換型デジタルカメラ市場は堅調だが、デジカメ市場全体としては縮小傾向が続く。デジカメ市場はどこで縮小にストップをかけられるのか、各社の新たな対策に注目が集まる。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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