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キーが気持ちイイ! 3万円弱のカシオの最高級電卓に触ってみた!

2015年09月17日 17時00分更新

文● ハシモト/ASCII.jp

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カシオ計算機のフラッグシップ卓上電卓「S100」。思ったよりも軽い印象

カシオ計算機のフラッグシップ卓上電卓「S100」。思ったよりも軽い印象

 カシオ計算機が9月30日に発売予定のフラッグシップ卓上電卓「S100」。同社が卓上電卓を発売してから50周年となる記念モデルであり、予想実売価格は税込で2万9000円前後という高級モデルだ。

 詳細はこちらの記事に詳しくあるが、そのS100を実際に触る機会を得たので、紹介したい。

パッケージは2層構造。電卓とは思えないゴージャスさだ

 まず、パッケージからして電卓とは思えない。スマートフォンとか、腕時計が入っていそうな高級そうな黒い箱に収められたS100。取り出してみると、金属の重厚そうなボディーとは裏腹に、重量は約250gと軽い。17.8mmという比較的薄いボディーも持ちやいと思わせる要因だ。

ヘアライン加工が美しい

ヘアライン加工が美しい

前面はアルミ削り出し

前面はアルミ削り出し

外周は斜めにカットされたダイヤカット加工。きらりと光るアクセントになっている

外周は斜めにカットされたダイヤカット加工。きらりと光るアクセントになっている

 ボディーは金属、と書いたが、前面、背面ともにアルミ合金である。前面はアルミ削り出しで、ヘアライン加工が美しい。背面はプレス加工とのことだが、加工後に処理を施すことでなめらかなカーブを演出している。

中央がゆるやかにカーブするキー

中央がゆるやかにカーブするキー

 キーは「V字ギアリンク」という、PC用キーボードなどで採用されている機構を採用。押した感じのクリック感などは確かに筆者が普段使用しているThinkPadのキーボードっぽいのだが、電卓のキーボードと思って触ってみると、ふわっふわながらも打鍵感があり、驚くほど気持ちのいい入力ができる。

 さらに、このキーは真ん中を押しても、端を押してもちゃんとクリック感を感じることができる。

 高速でキーをたたいているとき、キーを真上からではなく、やや斜めから押してしまったとき、キーの端を押してしまうことも多いだろう。その際、普通の電卓だとキーがずれるような感覚で押したか押していないかわからない感じになるが、S100はたとえ端を押してもちゃんとキーが真上から押したような動作で動く。高速かつやや強めにキーをたたいているときには、通常の電卓とは違うということを強く実感できる。

「1」「2」「3」と順番に押し続けても、指を離せばちゃんと入力される

 ちなみに、キーは3つのキーの同時押しにも対応。例えば「1」「2」「3」の順で高速入力するときに、全部のキーを押し込んでいたという場合も、キーを離せばちゃんと順番通り入力される。

同社の通常の電卓(左)とS100(右)の液晶

同社の通常の電卓(左)とS100(右)の液晶

 液晶もまた通常の電卓とは異なる。通常はTN液晶を採用することが多いそうだが、本機はFSTN液晶を採用。FSTNは、昔のノートPCや携帯端末などで採用されていたSTN液晶にフィルムを追加したもので、より高コントラストの表示が可能。

 結果として、数字がよりハッキリ見え、かつ360度どこからみても数字を視認できる。

 また、ディスプレー部は外光の写り込みを極力排するため、両面に反射防止コーティングが施してあり、蛍光灯の下などでも表示が見やすくなっている。

 電源は内蔵電池+ソーラーパネルで、内蔵電池はユーザー自身による交換や充電ができないが7年(1日1時間使用)持つとのこと。基本はソーラーパネルで動かすことがほとんどなので、問題はないだろう。

 業務用であっても1万円が相場であり、安いものなら100円ショップでも購入できる電卓。ただ、カシオ計算機としては、電卓をツールの枠を超えた存在まで高めたい、という強い想いがある。それを具現化し「持つ喜び」を実感できるS100は、電卓を相棒としている仕事をしている人ならぜひ触ってみてほしい逸品だ。

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