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実はレアアイテム満載のとんでもなく豪華なツアーだった

ARアプリで「ぼんぼり祭り」にお導き!! 準天頂衛星「みちびき」×アニメ「花咲くいろは」コラボツアー

2015年09月07日 18時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

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聞けば聞くほど超豪華な「花咲くいろは×準天頂衛星みちびき 花いろのぞみ巡り」

 アニメ「花咲くいろは」から生まれ、今年5回目を迎える「湯涌ぼんぼり祭り」は、のべ35000人近い動員実績を持つお祭りで、今年は10月10日に開催される。この「湯涌ぼんぼり祭り」をより楽しむための企画が満載のスペシャルツアーが10月10日・11日に実施される。

 このツアーは、今年開業した北陸新幹線「かがやき」で金沢へ赴き、「花咲くいろは」の舞台モデルとなった金沢市湯涌温泉の「湯涌ぼんぼり祭り」に参加するだけでなく、2~3mの高精度測位により位置座標を測定できる準天頂衛星システムと連動したARアプリによる実証実験にも参加。本ツアーのためだけに描き下ろされたARキャラクターや、新録音のキャラクターボイスなどを楽しみながら取得できる、ファン垂涎のコラボツアーだ。

 そのツアーの魅力に迫るべく、NEC 準天頂衛星利用推進室の神藤英俊さん、「花咲くいろは」を制作したP.A.WORKS専務取締役の菊池宣広さん、観光ARアプリ「花いろ旅アプリ」開発のパックス プロジェクトマネージャーの佐古田宗幸さんをお招きして、インタビューを行なった。

P.A.WORKS専務取締役 菊池宣広さん(写真左)NEC 準天頂衛星利用推進室 神藤英俊さん(写真右)

「花咲くいろは」と「湯涌ぼんぼり祭り」

――今回、準天頂衛星システムとのコラボレーションで、「花咲くいろは」が選ばれた理由はなんでしょう?

NEC神藤さん:準天頂衛星の利活用を考えたとき、準天頂衛星システムと観光分野の親和性が高いということがあります。そして今年、北陸新幹線が開業したこともあり、北陸地方で実証実験をやったらおもしろいかなと思ってる中でP.A.WORKSさんと出会いました。

 今年3月に箱根で実証実験を行なったのですが、時間がなくてアニメとの連動ができなかったので、今回はしっかりコラボできるように事前にリサーチしているところでの出会いでした。

P.A.菊池さん:実は「花咲くいろは」のキャッチコピー的なテーマが「私、輝きたいんです!」だったんです。北陸新幹線が「かがやき」ですし、準天頂衛星の名前が「みちびき」。「花咲くいろは」のぼんぼり祭りは、「神無月に地元の女の子の神様が出雲へ帰るとき、その神様がまだ幼いので、出雲の方向がわからないからみんなでぼんぼりを照らして教えてあげるんだよ、導くんだよ」というコンセプトだったんです。

 この話からも「みちびき」という名前もコラボツアーのタイトルとして「みちびきを使ったお導き」というのも非常に親和性が高いなと思いました。観光ARアプリ「花いろ旅アプリ」も含めて行なっている活動でも、今回のコラボによって、東京からいらっしゃるお客様にも楽しんでいただける、そういう企画になるんじゃないかというのが大きい理由ですね。

「湯涌ぼんぼり祭り」の様子

――「湯涌ぼんぼり祭り」はアニメから生まれたお祭りですよね

P.A.菊池さん:「花咲くいろは」の企画の際、湯涌温泉をモデルに使うことになり、その中でお祭りを登場させたい、ということで作った架空のお祭りがぼんぼり祭りです。

 放送の3年くらい前になるのですが、湯涌温泉で水害の被害が出て、その復興記念事業を湯涌の方々が探しておられました。「花咲くいろは」の第1話でぼんぼり祭りのイメージシーンがあったのですが、それを観た湯涌のみなさんから、「これを実際にできないだろうか」というご提案をいただきました。実は具体的には何も考えてなかったのですが、26話あるから最後のほうまでになんとかなるかなと思いまして(笑)。

 コンセプトだけでどんな祭りかという設定はできていなかったんですが、湯涌温泉で実際に行なうお祭りということで、実行委員として参加させていただいて、アニメ製作側と現地の間の調整をしていって、リアルでもアニメでもちゃんと盛り上がる、実現可能な祭りに仕上げました。

 今年ようやく5回目を迎えて非常に広く、地元のみなさんに愛されるようになってきています。そして、より多くのみなさんにきていただくための機会として、今回のような新しい取り組みとコラボする形でやっていくと、北陸新幹線が開業したこともあり、アニメファンの皆さんに加え、より多くの方に湯涌温泉や金沢に来ていただけるチャンスが新たに生まれるのではないかと思っています。

次ページでは、「準天頂衛星システムとのコラボで改修した観光ARアプリ

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