「Netflix」や「Amazon Prime Video」といった話題の定額動画配信サービスが9月にも日本に上陸する。これらのサービスがうまく日本で受け入れられれば、モバイルデータ通信の使われ方が変わってくるかもしれない……。
モバイルデータ通信といえば、格安SIMに代表されるように価格や速度の進化が激しいものばかり注目してしまいがち。しかし、その影でもっと活用すると便利なサービス通信もある。
そして、その一方でもちょっとだけ注意するとさらに有効活用ができたり、モバイルなのにモバイルではない活用法もある。ということで、モバイルデータ通信をよりお得に活用する方法を考えよう、というのが本特集だ。
今回は外で使えるWi-Fi、いわゆる公衆無線LANサービスの活用を紹介する。ある時期よりWi-Fiと言えばIEEE 802.11b/g/n/a/acの無線LANの方式による接続全般を指し、Wi-Fiと言ってもわかりづらい。ここでは有料、無料問わず、一般に開放している無線LANサービスをのこと示し、昔ながらの「公衆無線LAN」と表記する。
無料の公衆無線LANサービスが
超簡単に使えるスマホアプリ
公衆無線LANサービスは、10年以上も前から有料サービスとして開始されているが、最近では海外からの訪問者向けを含めて、無料の公衆無線LANを整備しようという動きが非常に盛んだ。
カフェをはじめ、交通機関の中まで、あちこちに公衆無線LANが増えているというのが現状である。
無料で有名なところでは、FREESPOT協議会の「FreeeSpot」(https://freespot.com/)サービスだろう。全国に1万2000以上のスポットがあり、1回の登録で半年間利用可能。メール認証のため、メールアドレスの登録が必要となる。
店舗などで個別に提供しているところもある。スターバックス・コーヒーの「at_STARBUCKS_Wi2」や、タリーズコーヒーの「tullys_Wi-Fi」など、コーヒーを飲みながらデータ通信を楽しめる。
また、コンビニエンスストアではセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社が店内で無料Wi-Fiを提供中。
さらに交通機関では、東京の都バス車内の無料Wi-Fiサービスや、外国人向けとなるが東京メトロの駅で使えるものなどがある。
個別系の無料公衆無線LANサービスを利用するのに便利な“訪日外国人向け”アプリとして「Japan Connected-free Wi-Fi」(iOS版、Android版)がある。これは、各公衆無線LANサービスと提携の上で提供している、NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の公式な接続アプリ。
メールアドレス、名前、性別、年齢の情報を登録する必要があるが、すべての提携サービスに手続きなしで接続できる。
すべての無料の公衆無線LANをサポートしているわけではないが、かなりの無料の公衆無線LANに簡単に接続できる。なお、外国人向けとなっているが、日本語もサポートしている。
(次ページに続く、「実は有料の無線LANサービスを無料で使える権利を持ってるかも? 」
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